2008年8月26日 9時33分更新
県や市町村などの自治体で病院を運営している病院事業管理者が今後の公立病院のあり方などについて話し合う全国会議が25日、福島市で開かれました。
この会議は予算や人事面などで厳しい運営が続いている全国の公立病院の事業者らが集まって今後の病院の運営のあり方などについて考えるというものです。
会場となった福島市内のホテルには全国から67団体、120人余りが出席しました。
はじめに全国病院事業管理者等協議会の武弘道名誉会長が基調講演を行い、これまで埼玉県など3つの自治体で病院事業管理者をつとめ赤字経営から黒字に転換させてきた事例を紹介しました。
このなかで武名誉会長は「公立病院を健全に運営していくためには、経営の権限を数年で担当がかわる自治体の公務員から病院事業管理者に、全面的に移すことが必要だ」と主張しました。
その上で「これによって、長期的な経営方針が定まり、不要な経費の削減や医療サービスの充実が可能となって収益の改善に繋がっていく」と説明しました。
この会議は26日も引き続き福島市で行われます。