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BARにて

テーマ:お酒とグルメ 2008年08月24日
みなさまこんばんは。

実は1年半ほど封印していた

池袋のBARがあります。


そこのマスターとは、もうかれこれ6年来のお付きあい。

仕事帰りの、疲れ果て乾き切ったわたくしの心、

一杯のバーボンで何度救われたことでしょう。


とても長い付き合いですが、そこはBAR。

マスターのことは、ほとんど何も知りません。

お互い語りもしないし、聞きもしない。

そんな距離と関係が心地好くて、

ついつい自然と足を運んでしまいます。

いつも変わらずにそこにあるBAR。

入るひとを拒むように地下にたたずむ

薄暗い小さな空間。

でも、一度足を踏み入れれば、

現実の世界を忘れさせてくれる。

そして、自分と向き合うために出される一杯のグラス。

グラスに映るのは、カウンターに並ぶボトルでもなく、

煙草の煙でもない。


自分自身の今の姿が映し出されます。


そして、無口なマスターと氷を削る音、

シェイカーを振る心地好いリズム。


自分と向き合い、答えのない問答を繰り返す。


グラスが空になるころ、

「いかがいたしますか?」

マスターの優しい声が、次の一杯へといざないます。

次は、、そうですね。

なにか、さっぱりしたものを。

普段、ほとんど飲まないカクテルを頼んでみます。

マスターは、長くて綺麗な指先で、

手際よくグラスに命を注ぎます。


「ジントニックです」


ジントニック、、、


とてもメジャーなカクテルですが、

お店によって、使うジンの種類も、量も、

ステアの回数も、レシピがまったく違うという、

実はお店の味が一番分かるカクテル。


トニックウォーターは、気付にとてもよいとされ、

古くから薬としても飲まれてきました。


ジントニックか。

今日はわたし、元気なかったかな。。

鋭いカットの入ったバカラのグラスを手にとり、

そんなことをぼんやり考えます。


「ゆっきーさん、今日はバーボンは飲まないですか?」

いつも、わたくしは飲む順番が決まっています。


ビール、レッドアイ、白ワイン、

そしてバーボン。

「ベリーオールドセントニック25年」

ストレートで、酔うまで。

だいたいバーボンは、4~5杯。

最後におやすみカクテル。

「バーボンは、今日は飲みません。おやすみカクテルを」


かしこまりました。

そう言ってマスターは、

ホットカクテルをつくってくれました。


ホットミルクに、アマレットを少々。


アマレットは、杏の種からエキスを抽出します。

花言葉は、「乙女のはにかみ」

花言葉はちょっと微妙です。


そっちではなく、

杏には「杏仁(あんにん)」

という、あの杏仁豆腐に入っている、

強力な咳止め効果があります。


今日は、煙草を吸いすぎ。

マスターは、その一杯のグラスを出すことで、

黙ってそう、わたくしに伝えてくれるのです。


わたくしにとって、とても大切な時間。

自分を見つめ、向き合い、そして

明日もがんばろう、って思わせてくれる。


だからわたくしは、何か特別なことがない限り、

必ずそのBARにはひとりでいきます。


訳あって1年半封印していたので、

久々に足を運んだときは、

久しぶりに昔の恋人に再会するような

切ないような、ワクワクするような、

やっぱり引きかえそうかな、、

様々なおもいが交錯しました。

コツコツコツコツ、、地下へと続く階段を降りると、

「いらっしゃいませ」

・・・・

ほっ、、、、、、


そこには1年半前と変わらぬ暖かい言葉。

変わらぬカウンター。

変わらぬマスター。


そして驚いたのは、


「ゆっきーさん、627日ぶりですね。

お待ちしていました」



おもわず涙がにじみました。

大袈裟じゃない。

わたくしには、やっぱりこの空間、

ここで過ごす時間が必要なんだ。

あらためてそう感じた瞬間でした。


そして、

「今日は、セントニックの封開けが召しあがれますよ」

バーボンは、そんなにグビグビ飲むものではないので、

一度封が開くと、次のボトルの封を開けるまでは

相当の日数がかかりますし、

どんなに珍しい銘柄でも、

他にもお客様がいますから、

自分が開けられるとは限りません。


その瞬間さえ、今日はプレゼントしてくれる。


至福の一杯。


至福の時間。



そんな素敵な一杯、みなさんも飲んでいますか?

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