2008年 8月 25日
高梁川水系で水不足、節水呼びかけ
岡山県西部の水源、高梁川水系で水不足です。今月28日から第1次取水制限が始まるのを前に、倉敷市は25日から広報車を使って市民に節水を呼び掛けています。高梁川水系では今月28日正午から水道水5l、工業用水10l、農業用水20lをカットする第1次取水制限が始まります。これを前に、倉敷市は25日から広報車5台を出して市民に節水を呼びかけています。また、月に1000立方メートル以上水を使用している学校やホテルなど市内638の大口利用者に対しては、文書を配布し節水の協力を求めます。また、25日は高梁川の水を使用している水島コンビナートの企業などを対象にした説明会も開かれました。28社が参加した説明会では県から7月以降の降水量が平年の約4割にとどまっていることや、今後、水不足が続けば来月までに工業用水を最高で15パーセントをカットする取水制限が行われる可能性があることなどが説明されました。高梁川の上流にある主な6つのダムの貯水率は25日、午前9時現在、42.1lと平年を約37ポイント下回っています。

渇水の香川で滝宮念仏踊り
香川で危機的な渇水が続く中、1100年の伝統を持つ雨乞いの行事、「滝宮の念仏踊り」が香川県綾川町の滝宮神社で奉納されました。鐘と太鼓が鳴り響く中、羽織はかま姿の踊り手が念仏を唱えながら大うちわを振って雨雲を呼び込む。この念仏踊りは大干ばつに見舞われた888年に讃岐の国司だった菅原道真が雨乞いをした時に恵みの雨が降り、農民が喜んで踊ったのが始まりと言われていて国の重要無形民俗文化財に指定されています。例年は綾川町内11地区のうち3地区が奉納しますが、今年は5年に1度の総踊りの年に当たり11地区、約300人の踊り手が恵みの雨を願いました。早明浦ダムの貯水率は25日午後5時現在7.3%で10%を割り込む危機的な状況です。このまま雨が降らなければ今月29日にも貯水率がゼロになる見通しです。

裁判員候補者、香川は2880人
来年5月から始まる裁判員制度で、香川では2880人が裁判員の候補者名簿に記載される事になりました。裁判員制度は、殺人などの重大事件の裁判に、一般の人が参加して審理を行うもので、来年5月21日に始まります。裁判員候補者の数は過去に発生した重大事件の頻度などを基に算出されていて、香川では2880人が記載される事になりました。県内の有権者約290人に1人の確率で名簿に載る計算です。高松地方裁判所では25日、市や町ごとに決められた候補者数を各地の選挙管理委員会にあてて通知しました。今後、高松地裁は選挙管理委員会が無作為に選んだ名簿を基に2880人の裁判員候補者を決める事にしています。この候補者の中から実際に裁判員として裁判に参加するのは1つの事件につき6人ということです。

四国フェリーが高松〜宇野便減便
燃料価格高騰の影響で、高松市の四国フェリーが高松と宇野を結ぶフェリーを来月から減便すると発表しました。これまでは1日に50往復運航していましたが来月1日以降、夜間や早朝の便を減らし、平日は6往復減便の44往復に、土曜、日曜、祝日は10往復減便の、40往復となります。四国フェリーグループでは同じ理由で高松と小豆島を結ぶ高速艇を来月から減便する事も決めていて、すでに国に認可されています。

ゴミ処理有料化、9月議決に意欲
継続審査が続いている岡山市の家庭ゴミ処理有料化問題について、岡山市の高谷市長は「ほとんどの問題はクリアしている」と9月議会での条例案可決に向けて意欲を見せました。岡山市のゴミ処理有料化を巡っては、市民の理解が十分に得られていないなどの理由から2月議会と6月議会で継続審査となっています。9月議会は来月1日に開会しますが、議会には有料化に慎重な態度をとる会派もあり先行きは不透明です。

中国版デビットカード、利用可能店増える
中国の銀行が発行する決済機能付きのカードが25日から岡山市のデパートで使えるようになりました。このカードの導入で増える中国人観光客を取り込もうという店舗がいま増えています。25日から天満屋岡山店で使えるようになったのは中国の大手銀行が発行する銀聯(ぎんれん)カード。中国では約15億枚出回る決済機能がついたキャッシュカードです。導入したのはある理由がありました。岡山県によりますと県内に宿泊した中国人観光客の数は岡山空港の上海便の増便に伴って増加し、去年1年では約4400人と5年前の2倍以上に増えています。観光客のお目当てはショッピングです。好調な景気で旺盛な購買意欲がある中国人観光客に対し、大型家電量販店など銀聯カードの取り扱いで利便性を高め、中国人観光客を取り込もうという訳です。一方、すでに銀聯カードの取り扱いを始めているホテルオークラ岡山では中国語を話せるスタッフを2人から2倍の4人に増やすなど中国人観光客向けの新たなサービスを展開し取り込みを図ります。国内需要が低迷するなか県内の店舗では今後も増加が見込まれる中国人観光客に新たな市場を見出しています。

新グルメ・新商品創出セミナー
岡山ならではの新たなご当地グルメを開発しようというセミナーが、岡山市で開かれました。会場ではヒット商品開発のヒントも紹介されました。津山市のホルモンうどんや美咲町で今年1月にオープンし、延べ3万8000人が訪れた卵かけごはんなど、地元の食材を使って作られるご当地グルメ。このセミナーは岡山でヒットしているご当地グルメを参考に、新たな商品開発を目指そうと、岡山商工会議所などが県内の飲食店関係者向けに開いたものです。セミナーでは県内のご当地グルメを取材したタウン情報おかやま副編集長の池田千鶴さんが、「成功している商品に共通しているのは作り手の熱い思いや遊び心が伝わり、若い女性が楽しめるものです」と話していました。会場ではくらしき作陽大学の学生が体重を増やしたくないスポーツ選手向けに開発した油の少ないラーメンや、児島湾で穫れたハモの酢漬けなど現在、売り出し中の商品も用意され、訪れた人が新商品開発の参考にしていました。

津山市で交通死亡事故抑止緊急対策出発式
今月11日以降交通死亡事故が相次いでいる津山市で、25日から警察による死亡事故抑止の緊急対策が始まりました。津山市では今月11日と22日に2件の交通死亡事故が発生していて、3人が死亡しています。警察では25日から来月3日までを緊急対策期間とし、パトロールを強化する事を決めました。パトロールの出発式で津山警察署の川下潤二署長は「地域の皆さんの協力で悲惨な交通事故を1件でも減少させたい」と挨拶しました。この後、白バイ7台とパトカー6台が街頭に出発しました。警察では25日から死亡事故のあった国道429号線と179号線で重点的に速度やシートベルト着用の取締りを行うほか、交通安全を呼びかける講習会を各地で開き、死亡事故抑止につなげたいとしています。

高松観光プロモーション事業審査会
民間企業やNPO法人が行う観光事業に100万円を上限に補助金を支給する高松観光プロモーション事業の審査会が、25日、高松市役所で開かれています。これは、民間主体の観光事業を高松市が財政面で支援しようと今年初めて行われたもので香川県内外の企業やNPO法人などから、25の事業の提案がありました。審査会では集客力や独創性などを基準に審査が行われ、代表者が事業のアイデアを審査員にアピールしていきました。事業の中には、列車に自転車を乗せて、観光地まで移動してもらう、「サイクルトレイン」を運行させるイベントや、インターネットで、香川の食材を使った店の人気投票を行い、香川の特産品を全国に発信するものなどがありました。この事業には、5つ程度が採択され、来月から来年3月まで実施される予定です。

倉敷ビューティーカレッジ制作発表会
美容師を目指す学生たちの練習の成果を披露する発表会が、24日、倉敷市で開かれました。この発表会は、倉敷市の専門学校、倉敷ビューティーカレッジでヘアメイクやフェイスメイクなどを学ぶ学生あわせて82人が日頃の勉強の成果を披露するものです。今年は「魅了」というテーマで、4つのグループに分かれて行われ、学生たちがモデルを務めヘアスタイルや衣装などを個性豊かにアピールしました。このうち「美の世界」をテーマにしたグループは日本の美と西洋の美を感性豊かに表現していました。訪れた人たちは、ステージで繰り広げられるユニークでカラフルなパフォーマンスにじっと見入ったり、大きな拍手を送っていました。