日向市は、来年4月、軽症患者の診療を専門とする夜間救急診療所を開設することになりました。この診療所・・・市民の利便性の向上はもちろん、二次・三次救急医療の負担軽減にも期待が寄せられています。(西記者リポート)「重傷の救急患者を受け入れる、二次救急医療機関の負担を減らしたい。日向市では、軽症患者の時間外診療専門の診療所を開設する事になりました」(日向市・黒木健二市長)「こういうもの(診療所)ができないと、結局は二次救急医療への負担が大きくなる。これが開設されることで、(医師たちの)労働条件など負担が軽減されると思う」この診療所は、日向市が、市内北町に、約5000万円をかけて建設するもので、「初期救急医療施設」として、軽症患者を対象に救急診療を行います。診療所には、「内科」と「外科」の2つの科が設けられ、「日向市東臼杵郡医師会」に加盟する個人病院の医師が、各科1人ずつ、当番を組み、軽症患者の診察にあたることになっています。診察時間は、月曜日から金曜日までの午後7時半から午後9時半までで、今年12月に着工、来年4月に開設する予定です。(日向市民は)「結構良いことではないか。今病院は病院で大変だから」「県北の医療が、医師不足とかいろいろあるので、良いことだと思う。ぜひ出来てほしい」日向市消防本部管内では、去年、重篤な患者を扱う二次・三次救急医療機関への救急搬送が、約2650件発生し、このうち、約4割が、軽症患者だったということです。このため、初期救急診療所の開設は、二次・三次医療機関の負担軽減にもつながるものと、期待が寄せられています。日向市では、9月開会する9月定例議会に、事業費を計上することにしていて、開設後は、日向・入郷圏内の他の町村の協力を得ながら、診療所を運営していきたいとしています。
海上自衛隊の護衛艦の中で自殺したのは、上司のいじめが原因として、宮崎市に住む自衛官の両親が、国に損害賠償を求めていた裁判の控訴審で、福岡高裁は、25日、請求を棄却した一審判決を変更し、国に賠償を命じる判決を言い渡しました。この裁判は、平成11年、海上自衛隊佐世保基地の護衛艦「さわぎり」の艦内で、男性三等海曹が自殺したのは、上司のいじめが原因として、宮崎市の両親が、国に2000万円の損害賠償を求めていたものです。一審の長崎地裁佐世保支部は、上司の言動と自殺の因果関係を認めず、両親が控訴していました。福岡高裁で開かれた25日の控訴審判決で、牧弘二裁判長は、上司の言動と自殺の因果関係を認定、さらに、「上司の言動は指導の域を超える違法なもの」として、国の安全配慮義務違反を認め、国に350万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。25日の判決について、国は、「裁判所の理解を得られず残念。判決内容を慎重に検討し、適切に対処したい」と話しています。
アシアナ航空は、現在、週3往復で運航している宮崎・ソウル線を、今年11月から、週5往復に増便する方向で、検討していることを明らかにしました。これは、25日県庁で開かれた、宮崎・ソウル線の利用促進に関する協定の締結式の中で、アシアナ航空側が明らかにしたものです。アシアナ航空は、現在、宮崎・ソウル線を週3往復で運航していますが、冬場の、韓国からの利用客の増加に対応するため、今年11月から来年3月までの期間限定で、週5往復に増便する方向で検討しているということです。(アシアナ航空宮崎支店・朱泳吉支店長)「韓国で宮崎路線は一番人気のある路線のひとつです。特にゴルフのお客さんには、とても人気のある場所だから、週5便の可能性が十分だと思います」また、25日は、アシアナ航空と東国原知事が会長を務める宮崎空港振興協議会、それに、韓国観光公社が、宮崎・ソウル線の利用を促進するための協定書に署名し、旅行会社への働きかけやメディアを通じた情報発信に、力を入れていくことを確認しました。
次は、裁判員制度に関するニュースです。まずは、こちらをご覧下さい。2700人・・・これは、来年5月にスタートする、裁判員制度で、裁判員になる可能性のある県内の候補者の人数です。これは、県内の有権者、348人に1人の割合となっています。25日は、この候補者の市町村ごとの割当人数が発表され、裁判所から通知書が送られました。裁判員制度は、殺人事件などの刑事裁判で、有権者の中から、くじで選ばれた裁判員6人が、3人の裁判官と一緒に、有罪か無罪かを決めるもので、来年5月21日からスタートします。25日は、裁判員候補者の市町村の割当人数が発表され、宮崎地方裁判所から市町村の選挙管理委員会に通知書が発送されました。来年度の裁判員候補者の数は、県内全体では2700人と、有権者348人に1人の割合です。内訳は、宮崎市が847人と最も多く、次いで、都城市、延岡市の順となっています。裁判員の候補者数は、事件の件数や候補者の出頭状況などをもとに、毎年見直されることになっています。それでは、裁判員制度の今後の流れを確認しましょう。まず、25日通知された割当人数をもとに、市町村の選挙管理委員会は、くじによって、有権者の中から候補者の名簿を作成します。そして、12月頃までに、くじで選ばれた候補者に対し、名簿に記載されたことを知らせる文書と調査書が送られます。その後は、裁判ごとに、候補者名簿の中から、くじで裁判員候補者が選ばれ、その通知と辞退などを確認する質問票が送られます。裁判員制度は来年5月21日から始まります。
この「昭和と鉄道展」の入場者が、25日、2万人を突破しました。2万人目となったのは、岡山から旅行で宮崎を訪れている長嶺優子さん一家で、県総合博物館の河野善一館長から、鉄道の模型やカレンダーなど記念品が贈られました。長嶺さんは、「長女の10歳の誕生日のきょう、2万人目となってうれしく思います」と喜んでいました。昭和と鉄道展は、県総合博物館で9月7日まで開かれます。
来年4月に開設される南九州大学都城キャンパスで、新しい研究棟の起工式が行われ、関係者らが、工事の安全を祈願しました。都城市立野町の、南九州大学都城キャンパスで行われた起工式には、南九州学園の澁谷義夫理事長や、都城市の長峯誠市長などが出席しました。式では、長峯市長が、「大学誘致は市民の悲願でした。市民挙げて南九州大学を盛り上げていきたい。」とあいさつしました。今回、着工するのは、都城キャンパスの中心となる8階建ての研究棟で、研究室をはじめ、事務室や実験室などが設けられる予定で、総工費は、約25億円となっています。(南九州学園・澁谷義夫理事長)「街の中の大学ということ。これが第一ですね。町の人に愛される、それから必要とされる大学。街のみなさんと一緒に大学を作っていきたいと思う。」南九州大学都城キャンパスでは、来年4月1日に「環境園芸学部」と、「人間発達学部」の2つの学部が設けられることになっていて、敷地内にある旧・宮崎産業経営大学の一部の校舎も活用されることになっています。
飼料の高騰などで、厳しい経営環境にある畜産農家を支援しようと、宮崎市は、経営安定対策に乗り出すことを決め、その費用として、9月議会に、約500万円を計上することになりました。事業では、肉用牛の肥育農家に対し、今年度に出荷される肉用牛1頭につき、約6300円を補てんすることにしています。今年度に出荷される肉用牛は、約800頭が見込まれています。宮崎市の9月議会は、9月1日に開会します。
東国原知事は、入札予定価格の事後公表について、9月中に、何らかの指針を出す考えを示しました。予定価格の事後公表は、最低制限価格が推測しにくくなり、同じ額での入札が減る一方、事前に価格が漏れるというリスクも指摘されています。25日、県議会各会派の代表者会議に出席した東国原知事は、「事後公表の導入には、コンプライアンスの徹底が必要」との考えを強調しました。また、東国原知事は、「最低制限価格の引き上げは難しい」と答えた他、価格と価格外の要素を、総合的に判断して落札者を決める総合評価方式については、「来年1月以降、さらなる拡充を進める」との考えを示しました。
支援学校に通う生徒の保護者が、25日県庁を訪れ、東国原知事に高等部設置を陳情しました。陳情したのは、清武町のみなみのかぜ支援学校や、日向ひまわり支援学校など、県内4つの支援学校に通う、生徒の保護者など12人です。これらの学校は高等部が設置されてないため、中学部を卒業した生徒は、遠距離通学か寄宿舎生活を余儀なくされていて、親の負担が大きいということです。(東国原知事)「4、5年を目途に着手なり完成なりを目指す。ちょっとこぼれるかもしれないけど、4、5年以内には着手する」東国原知事はこのように述べ、できるところから高等部を設置する考えを示しました。
布地を使った独創的な布花展が、日南市のギャラリーで開かれています。この布花展は、市内飫肥の主婦、高草京子さんが、布花のすばらしさを多くの人に知ってもらおうと開いているもので、会場には高草さんが制作した作品、約50点が展示されています。作品は、実物をモチーフに、白地の布を染めて仕上げられていて、ひまわりやユリ、それにバラ、スミレなどが会場を色鮮やかに飾っています。また、会場には、手の込んだ布花のブローチも見られ、訪れた人たちは個性豊かな作品に感動した様子でした。この作品展、8月31日まで開かれ、作品の即売も行われています。
交通安全を呼びかけながら全国を巡回する、キャラバン隊の出発式が、25日、県庁でありました。式では、県交通安全母の会の谷口由美繪会長があいさつしたあと、八幡保育園の園児たちが、誓いの言葉を述べました。(八幡保育園)「交通ルールをしっかり守って、元気いっぱい遊びます」今年、県内で、交通事故で亡くなった人は、24日現在26人と、去年より33人少なく、全国トップの減少率となっています。交通安全キャラバン隊は、27日まで、県内各地で事故防止を呼びかけたあと、鹿児島県に引き継がれることになっています。
太平洋戦争などで亡くなった戦没者の追悼式が、25日、日南市でありました。この追悼式は、日清戦争や太平洋戦争などで亡くなった、1690人あまりの戦没者の霊を慰めようと、市や遺族らでつくる日南市戦没者追悼奉賛会が、毎年開いているものです。式には関係者470人が出席し、全員で黙とうを捧げました。そして、遺族代表の中村廣良さんが、「今日の平和には、多くの尊い犠牲がありました。亡くなった方々のご冥福をお祈りします」と追悼の言葉を述べました。このあと、参列者は、ステージ中央に設けられた祭壇に花を供え、平和への誓いを新たにしていました。