2008年8月25日 20時47分更新
高梁川水系の取水制限が今月28日から始まるのを前に岡山県は25日、工業用水を使っている企業を集め取水制限への理解を求めました。
高梁川水系では雨不足により、ダムの貯水量が下がってきていて、今月28日から来月3日までの1週間、上水道で5%、工業用水で10%、農業用水で20%の取水制限を行なうことが決まっています。
これを受けて岡山県は25日、高梁川水系の水を工業用水として使っている倉敷市の水島コンビナートを中心とした55の企業の担当者を集め、取水制限への理解を求めました。
このなかで県の担当者は、このまま取水制限をせずに水を使い続けた場合、高梁川流域にある6つの主なダムの貯水量は、1か月程度でゼロになる可能性があることなど深刻な水不足の現状を説明し、理解を求めました。
これに対して、企業からは「来月3日以降も取水制限を行う可能性があるのか」といった質問が出され、県の担当者は今後の雨量次第では期間の延長や制限率の強化の可能性もあると答えていました。
参加した企業の担当者は「今後、取水制限の期間が伸びれば、生産にも影響が出る事態となるため、期間と制限率を早めに決めてほしい」と話していました。