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2008年8月26日

 上空から見ないと分からないような地上や海上の地形を、古代の人々が見事に言い当てていることがある

有名な南米ナスカの地上絵は言うに及ばす、伊勢神宮など日本の古い神社が列島東西の線に沿って建てられている不思議さなど、有史以前の人々は鳥の目を持っていたのではないかと想像することがある

日本海に浮かぶ七ツ島は単純な名前だが、小舟で近づいても能登半島の山上から遠望しても、岩礁帯の七つの島の確認は容易ではなかった。そこで能登の昔の人々は、島と岩とを区別するため、岩の上に草が生えているのを島、草のないのを岩と決めて、七つの島を選んだという

本紙が行った舳倉島・七ツ島調査で七ツ島は舳倉島に遅れること2000年、約1万4000年前に半島から切り離されたことが分かった。が、能登半島にいつ人類が登場したかは分かっていない。縄文人が北陸に登場するのは6000年以上も昔である

七ツ島誕生と縄文期の間に横たわる数千年の空白期が調査によって徐々に埋められている。21世紀の科学は人間を時空を超えて飛ぶ鳥のようにしてくれる。


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