桃色飛天

ですＹＯ！

つい先日の実話。
かみさんの実家の車を借りて豊かな自然の中にある某レジャー施設へ。
行きは義父がカーナビをセットしてくれました。
義父「帰りは（ナビのリモコンを指しながら）このボタンで帰り道表示されるからね」
p「ありがとうございます、では行ってきまーす！」

思ったより渋滞でしたが、無事到着し、かなり遊ぶことができて家族全員満足。
雲行きが怪しくなってきたのを見て、そろそろ帰ろうということに。
p「（後部座席の家族に）シートベルトいいかなー？
　　えーと、このボタンで帰り道を・・・」
ナビ『行き先がセットされました』『音声案内を開始します』
p「あれ？来た道と帰り道が違う・・・？　まあ、いっか、ゴールは間違ってないし」
全く土地勘のない地域でしたし、ナビの案内通りに行ったのです。

・・・10分ほど経過・・・
ナビ『次の交差点を、右に曲がってください』
p「（右、と）・・・ん・・・んん・・・？」
かみさん「どうしたの？」（※なお子供は遊び疲れて爆睡）
p「ナビの案内通りに曲がったのにルートから外れてる・・・！？」
か「はー？間違えたんでしょw　迂回してメインルートに戻ってよ」
p「う、うん・・・（おかしい・・・さびれた感じの古い道なのにカーナビにデータない）」

・・・3分ほど経過・・・
か「・・・ねぇ・・・なんかこの道路、気持ち悪いんだけど・・・」
迂回してすぐに戻るはずが、それが可能な曲がり角のない一本道、
強制的に謎の山を登らされていく。
マップ上のカーソル（わたしが運転している車）はメインルートからどんどん遠ざかります。
天候はますます怪しげで雨が降り出し、道の両側は草木が密集していきます。
しまいには軽自動車とすらすれ違えないような細い窮屈な道に。
相変わらずナビ上で存在しない道を走っています。

p「まずい・・・何かまずいぞ・・・」
か「ちょっと、お盆なんだから気をつけてよ！（不安な声）」
p「あ！」右側にUターンできそうな更地を発見しました。
p「とにかく来た道を戻ろう・・・」
ジャリ、ジャリ・・・ジャリ（ゆっくり切り返す音）
か「よく見て！ここ狭いわ、落ちたら急斜面転がっちゃう！」
p「！！」
もちろん集中していて落ちたりはしませんでしたが、
かみさんに言われて更地の先を見ると想像以上に深く暗い闇が・・・

不思議なことにメインルートに戻るまで他の車や人影に出会うことがなく、
雨が降り出したにせよ、とても行楽地とは思えませんでした。
わたしは霊感の類がないのですが、それでも正直ぞっとしました。

あの時、走った道は一体・・・？？？