【上海＝戸田敬久】アジア石油精製最大手の中国石油化工（シノペック）が25日までに発表した2008年6月中間期決算は、純利益が83億元（約1320億円）と前年同期に比べて77％減少した。原油価格の急騰から石油精製事業の赤字が響いた。政府からの補償金では補えなかった。

　主力の石油関連製品は、中国政府に販売価格を統制され、原油急騰が収益を直撃した。石油精製事業は460億元の赤字になったもよう。中国政府からの補償金（334億元）で純利益の黒字を確保するのがやっとだった。