日本のインディーデベロッパーABA Gamesによる、Webで人気のユニークなシューティングゲームTUMIKI Fightersが、Wiiの新作ソフトに生まれ変わって海外で登場するBlast Works: Build, Trade, Destroy。

世界中のユーザー相手に、Wi-Fiコネクションや専用のコミュニティサイトと連携して、自作ステージをまるごとやり取りできるなど、その予想以上に本格的な仕上がりに販売元の英Majesco Entertainmentは、異例のプレスリリースを出して完成を発表。ユーザー作成コンテンツを意識した、新たなトレイラーも公開されています。

「ゲーム体験の全ての面をカスタマイズできるだけの能力をプレイヤーに与えることにより、私たちは開発期間を通して、Wiiに新しい世界を拓くパイオニアになるゲームを生み出そうと頑張ってきました。ゲームが完成を迎えた今、このBlast Worksは私たちの予想以上のものとなり、今年発売されるゲームの中でも最高にユニークなゲームのひとつだと、自信を持って言うことができます」

Majesco社のCEO、Jesse Cutton氏はプレスリリースで語りました。

「さらに、BlastWorksDepot.comではWiiユーザーに新しいソーシャルな体験を提供し、プレイヤー自らがオリジナルの作品を創り出して、オンラインで交換し共有することができるのです」

製品版では、それぞれユニークな特徴を持つ15のステージがキャンペーンモードとして用意される他、ユーザー自身で作ったブロックによる自機や敵のキャラクターはもちろんのこと、敵の弾幕からAIパターン、そしてステージそのものまで自分で作ることができるようになり、まさに本当の積み木ゲームが実現。

今回の動画にも登場する、ゲームに用意された専用のコミュニティーサイトでは、ユーザーによるコメントや評価といった機能も用意され、Wiiの本体コードを登録することでWebブラウザ（PCでも、インターネットチャンネルでも）からダイレクトに本体へダウンロード予約が可能（WiiConnect24の仕組みを利用する模様）。早くも開発者によっていくつかのアイテムがアップロードされており、ゲームのリリース初日から既にたくさんのコンテンツが利用可能になるとのこと。

日本のフリーウェアから始まるユニークなシューティングゲームが、イギリスのMajescoによって正式発表されてから1年。5月に予定されていたリリースは最終的に、今回6月10日の発売（北米）が決定され、一部の月刊誌レベルで登場しているレビューでは前評判も上々のよう。発売まで時間がかかった分、オリジナリティのある予想以上に本格的な作品へと仕上がっているようで、これはちょっと期待できそうです。

その出自もさることながら、Wiiの機能を大胆に使って、昨今注目のユーザー作成コンテンツをいち早く取り込んでみせた意欲作。指を咥えてみてるしかない日本のシューティングファンならずとも、これから意外に大きな注目を集める作品になるかもしれません。
(ソース： Joystiq: “How to share user generated content in Blast Works”, Press Release)

　
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