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Games for Windowsブランドのもたらす、Vista時代の新たなPCゲーム像

by Miu @ 2006/12/12 02:00

最近PCゲームショップでも、コンシューマーゲームのような共通ロゴの付いたMicrosoft主導によるGames for Windowsと呼ばれる一連のプロモーションが行われ始めていますが、最近になってMicrosoftの担当者がIGNのオフィスを訪れ、Windows Vista時代のPCゲームについて最新のアップデートを語ってくれたそうです。

現在のところ、Games for Windowsブランドにはライセンス費用の発生などはなく、以下の共通した特徴を備える必要があるとのこと。

ゲームエクスプローラサポート
ペアレンタルコントロール
Xbox 360コントローラーとの互換性(使用できる場合)
ワイドスクリーンサポート
64bitプロセッササポート
マルチコアとマルチスレッディングサポート
メディアセンターサポート

ゲームエクスプローラというのはその名の通り、ゲーム専用の新しいWindows標準インターフェースで、自分のPCに入ってるゲームやセーブデータがアートワーク付きでズラズラっと並んで簡単に起動できるようになります。

ゲームコントローラ(これはXbox360パッドの他、ホイールなどのオプションデバイスに対してもデフォルト設定を含むようです。)や、ワイドスクリーンの標準サポートまでもがPCゲームの世界に入ってきたことは興味深いですね。前半部分は以前から話に出てましたが技術的な要件に関しては初耳で、64bitネイティブなコードやマルチコア対応まで(いずれは?)徹底されるのでしょうか。

メディアセンターサポートとゲームエクスプローラの組み合わせというのもとても興味深い点で、恐らくはTV用のメディアセンターGUIから好きな音楽を再生するのと同様のレベルでゲームの起動が標準化されそうです。ちょうど、メディアセンターがXbox360のダッシュボードやPS3のクロスメディアバーになるわけで、標準コントローラにワイドスクリーンやメディアセンターまでもが共通サポートされるVista時代のPCは、完全に家庭用ゲームコンソール同様かそれ以上のルック&フィールを備えることになります。

さらに興味深い点はゲームのインストールや設定プロセスで、恐らくはこれが最後の『PCゲーム的な』瞬間となるでしょう。VistaではOSから標準でパフォーマンスの測定機能がついており、Microsoftはディスクを挿入したら即ゲームがプレイできるようになることを望んでいるそうです。Games for WindowsタイトルとしてリリースされるHalo 2(これはVista専用タイトルになります)では、なんとゲームディスクからの直接起動すらできるそうで、これはつまりインストールのプロセスすら必要としません。ディスクからそのままストリーミングで再生しつつ、データはバックグラウンドでHDDへインストールされることになります。既に家庭用コンソールでは初代Xboxより、ディスクから直接起動しつつ自動的あるいは明示的に、HDDへ一度読んだデータをキャッシュしていく合理的な手法が取られていますが、これと同様のやり方がついにPCでも行われる時代が来るのかもしれません。

その他、Live Anywhereと呼ばれる既報どおりコミュニケーションレイヤーでもXbox Live互換の共通メッセンジャー、タイトルによっては共通の対戦マッチングまで備えます。(これは現在一般的なGamespyや、Xfireと競合することになります。)

共通化されたインターフェース、共通化された起動プロセス、共通化されたネットワークまで備えたWindows Vista時代のPCゲームは我々が想像してた以上にコンシューマライクな姿であり、今までPCゲームの弱点とされてきた長年の懸念事項を一掃しようとするMicrosoftのゲームに対する本気度が伺えます。これら全てが実現するまでにはそれなりの時間がかかるとはいえ、Windows Vistaの普及とともにこれから数年先のPCゲームの姿は、とても大きな変貌を遂げることになるかもしれません。また、あるいはこれは将来的なXboxの構想ともいずれ関わってくることになりそうです。
(ソース: IGN)


   




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