ハイビジョン時代に蘇るドット絵の驚異…『Super Street Fighter 2 Turbo HD』
先日の自社発表会で新たにグラフィックを起こしなおすことが明らかとなり、あのカプコンが!?と国内外のオールドスクールファンに胸騒ぎを起こしてる、Super Street Fighter 2 Turbo HD。
かつての職人芸だったドット絵アニメーションも3Dポリゴン化の波に押され、旧データを延々と使いまわすのが当たり前のようになっていた格闘ゲームの世界に、海外から最新のデジタルペインティングで21世紀に蘇る驚きの2Dグラフィック。もう、今までには戻れない!?
まずこちらが今回の画像の元となっている、発表会でのプレゼン資料。後のインタビューでは開発から一ヶ月半程度とのことで、本来非公開のものが最近になって一部サイトで掲載されてしまったみたい。まだ必ずしもこの通りに行くとは限らない点に、注意は必要かも。(画像はクリックで拡大)
そしてこちらが1ドットのサイズを揃えた(右から2番目以外)状態での大きさ比較。左のGuilty GearがVGAサイズで、旧基板の解像度は今や携帯電話並。そして、右端が今回使われるというフルHDサイズの特大スプライト用ビットマップ!早くこのまんまアニメーションするところを見てみたいですね。
オリジナルスト2のイメージをそのまま保ったグラデーションの塗りも、なんだかとても良い感じ。日本人からみるとリュウの顔が少〜々アメリカンだったりもしますが、同じ大きさで機械的に引き伸ばした旧バージョンと比べて如何に細かく描き込まれているかがわかります。この間、実に16年!
実際にこのグラフィック作業を手がけているのは、海外でカプコン作品のコミックス化も手がけているUdon Entertainment。社名の由来は、もちろん日本の"ウドン"!アメコミと日本のマンガの両方に通じた、なかなかカッコいいアートワークが特徴のようです。
名前こそSuper Street Fighter 2 Turboとなっていますが、これは現在でも対戦筐体を見かける初期シリーズの最終作、スーパーストリートファイターIIXにあたります。もちろんオンラインでのボイスチャットや実績そしてマルチプレイにも対応し、北米では年内にもXboxLive ArcadeやPlayStation Networkのオンライン配信タイトルとして登場予定。
移植について今回も日本のカプコンは関わっていないようで、どうしても不安になる国内リリースですが、市場の違いなどがありただいま協議している最中とのこと。他にもまだ不明な点も多いのですが、今後こういった2D時代のドット絵をハイビジョンで蘇らせる手法が、もし確立されてきたら他にも嬉しいタイトルはいっぱいありそうですね。えーい、とりあえず今度こそは日本でも発売してくれますように!
(イメージ: Racket Boy, GameKult, DigDug)
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