今までに何度も書いたと思うけど、
2005年の誕生日はぼくにとって最高の誕生日となった。
誕生日の2月27日には都合が悪くて会えなかったけど
翌28日にすてきな一日をプレゼントしてくれたのだった。
前回の夢のような一夜のあと公美とは会えなかったけど
メールはときどきしていた。
そして公美は「しげさんのこと好きにならないかもしれないけど・・・
友達からもう一度ってことだったら・・・」
といいながらも誕生日にはちゃんと時間をとってくれたのだった。
電話でいろいろ誕生日プレゼントの話とかもしてくれて
「どんなものがいい??」って聞かれたから
「なんでもうれしいから、気持ちだけでいいよ~」とは
言ってみたもののやっぱりちょっとしたものでも
心のこもったものをもらえたらうれしいなどと
内心は期待が膨らむのであった。
公美とはそれで話が膨らみ、公美のお部屋にあった
anasuiの香水とかが海外に行ったお友達
(公美の友達には留学などで行く人が多い)
からのプレゼントだとかそういう話を聞いたり、
ぼくの部屋に置くもので二人で一緒に座れる大きなクッション
みたいなものはどうか?みたいな話をしたりしたのであった。
そんな話ができるだけでもぼくの心は幸せで満たされて行くのだった。
いよいよ当日、28日に公美は高校生のときから知っているという
大塚にある美容院まで行って髪の毛を切ってから、ぼくに会いにきてくれたのだった。
もっとも公美自身はそのきっと感じがイマイチでちょっと残念がっていたのだけど。
公美は夕方、船堀駅まできてくれた。
なんか、女の人を訪ねていくことが多かったぼくだから
こうして公美が来てくれるっていうだけでもたまらなくうれしいのだ。
電車からおりて、駅の改札から姿を見せてくれる瞬間の喜び!
公美にわざわざきてもらったのは、
うちの近くのレストランに予約を入れていたからだけど
公美とはおうちの距離が近かったから、
行くのもきてもらうのもそんなに負担がなくて
今までそんなに近くの人とつきあうことが少なかったけど
近いって本当にいいなって思う。
会うと公美は「私ね、プレゼントを忘れたんじゃなくて
一緒に見ながらショッピングしたり選んだりしたくて
わざと買ってこなかったの。お店に行こうよ」と言ってくれた。
ぼくは一応、遠慮したんだけど公美は
「大丈夫^^今日、昼間パチスロで勝ったしね!」と言ってくれ
それでプレゼントをしてもらって
かわりにごはんをご馳走すればいいかあと思って、
それならということで
自分は自分のお気に入りのスポットである
市川のコルトンプラザまで一緒に行くことにした。
車での道々、友達の彼氏が行徳に住んでいて
このあたりに来たことあるとかそういう話をしてくれた。
公美は演奏の活動をしているということもあって
いろいろな場所に行ったことがあるのだった。
道はちょっと混んでいたけどコルトンについてお店を見てまわった。
二人で楽器屋さんをみて、クラリネットや楽譜を眺めたり
そんなこともしながら、プレゼントを探したいった。
自分は公美が何を買ってくれるのか、
どの程度の予算を考えているのかわからなかったし
せいぜい2~3千円で収まるものがいいかなあなんて
漠然と思ったりしていたのだった。
公美は洋服屋さんを中心に見て回ってくれて
「しげさんにちゃんとした服を選んであげたいな」って
言ってくれたのだった。
自分はいつも貧乏臭いものしかきてないことを
公美はちゃんと見抜いて考えてくれていたんだなあって
恥ずかしいやらうれしいやらで
公美と結婚したら、きっと素敵なセンスのものを選んで
ぼくに着せてくれるのかなあなんて、将来を願ったのだった。
公美はぼくが今までまるで行ったことのないような
ちょっと高めのお店を何軒も見て回ってくれた。
気になるのがあると「こんなのどうかな?」ってとって
試着を勧めてくれるのだった。
革ジャンをいくつか試着するときには、
次々と着替えるのを手伝って袖を通してくれたりして
今まで女の子にこんなふうにやさしくされたことがなかったので
「ああ、こんなにやさしい人が世の中にいるんだ」と
またも感動するのだった。
いくつもいくつもお店を見て回って幸せな気持ちだった。
女の子と一緒のショッピングは退屈なものだと思っていたけど
公美と一緒ならこんなにも楽しいのだと思った。
3月24日の公美のお誕生日には、今度は公美のプレゼントの
お洋服やアクセサリーなんかを一緒に買いにいけたら
どんなに楽しいだろうと思った。
公美が一番気に入った一番すてきなものを買ってあげたいと思った。
自分は専門店は高いからと思って
ダイエーのほうにある安いものをみたりもしたのだけど
公美はやっぱり高いお店のもののほうがいいと思ったらしく
結局1万5千円もする革ジャンを選んでくれたのだった。
「それに一緒に合うシャツも買おうよ」と言ってくれて
麻の繊維で織られたしっかりした仕立ての美しい白のシャツを
選んでくれたのだった。
こんなにいいものを買ってこらったことなんてなくて(しかも一緒に楽しく選びながら)
本当にいいのかと半信半疑だった。
でも公美の高級そうなお財布から1万円札が2枚でて
何事もなくお買い上げ、となった。
こんなかわいくて大好きな人に買ってもらって
お店の人とかにもなんか誇らしい気持ちだったのだ。
「こんなすてきなもの、本当にありがとう」とお礼をいって
「でも本当にいいの?ぼくも出そうか?」というと
公美は全然上機嫌で「喜んでくれて、うれしいよ^^。
その代わりばんごはんはゴチしてもらうからね^^」って言ってくれて
ぼくは「もちろんだよ^^」と答えたのだった。
帰りの道すがら公美は鼻歌まで歌っていてくれて
公美が一緒の楽しんでくれていることがわかってうれしかった。
ぼくが何の曲だろう?!と思った耳をそばだてるとそれに気がついて
「そんなに聞かれたら恥ずかしいじゃない!」
って言うのもまたかわいいのだった。
公美は当時流行のミーシャの曲を歌っていたのだった。
普通といえば普通なんだけど、
ぼくはクラシックの曲なのかな?!なんて思っていたので
なんとなくおかしく(funny)思ったのだった。
コルトンから車で15分ほどレッドロブスターという
シーフードのファミレスに行った。
このお店はファミレスと行ってもちょっと高級な感じだし
それに誕生日にはささやかなイベントをしてくれるのだった。
誕生日のケーキを出してくれて、キャンドルサービス、そして記念撮影をしてくれる。
ベタといえばベタなんだけど、大好きな彼女とそんなベタな
誕生日を一度すごしてみたいと思っていたのだ。
ささやかな夢だけど、かなってとてもうれしかった。
ケーキにはチョコレートで名前を入れてくれるのだけど
自分の名前をいれてもらっても仕方ないので
公美の誕生日も近いので公美の名前をいれてもらって
その前で店員さんが二人の記念写真を撮ってくれた。
お料理も二人だから二人のコースで頼んで取り分けたのだった。
とってもおいしい上に公美がパエリアを取り分けてくれて、それがまたうれしいのだった。
こうして二人の幸せな夜は更けていって
お店をでたのはそろそろ10時になろうかという時間だった。
そしてぼくは公美をおうちまで送っていった。
ぼくは公美の好意が冷めてないことを実感できたし
本当はうちに上がりたかったり、キスしたい気持ちがあったけど
前回までのことを考えてその日はみんな我慢した。
公美に感謝の気持ちをたくさん伝えて、
公美のおうちの近くの駐車場できれいに別れたのだった。
帰り道、ぼくは幸せでいっぱいだった。
さっき撮ってくれた写真をあらためて眺めてみた。
記念のケースに店員さんが手書きで「おめでとう」を入れて
二人が仲よさそうに並んでいた。
公美が居てくれるだけでこんな幸せがあるのだと思って
うれしくてたまらないのだった。
本当に公美、様、様、だと思った。
一生かけて愛していきたいぼくの大切な姫君だと改めて思ったのであった。
二人の素敵な誕生日の日の大切な記憶と記録を
公美の誕生日である3月24日に残す。