今回はジェンカブログに手を加えたもの。
リフォーム詐欺(6)
一時期マスコミで話題になった
リフォーム詐欺というのがある。
主にお年寄りをターゲットにして
親しげにふるまったり
情に訴えかけたり、時には脅迫して
不要なリフォーム工事などを行わせる。
お年よりは痴呆等で判断力が低下してる場合もあるし
お金をあの世にもっていけるわけでもなくて、
さびしくて話し相手がほしいから
何度も詐欺を繰り返されて、
老後の生活資金を失ってしまった老人や
お金を借りさせられた人もいると聞く。
そんな中で心に残っている話がひとつある。
痴呆が少し入ったあるおじいさんのリフォーム詐欺の話だ。
その詐欺を行った業者の営業マンは
一人暮らしのおじいさんに
「お嫁さんを紹介する」と言ったそうだ。
「この工事が終わっておうちがよくなったら
一緒に住みたいと言っている女性がいる」
おじいさんはこの言葉を信じて何度もお金を払った。
何度も工事を行ってほとんどの財産を失ってしまっても
まだだまされたとは思わず
「今度新しいお嫁さんがくるんだ。いい人らしい」
と近所の人にうれしそうに言っていたそうだ。
そして布団屋さんにいって新しい布団を買い求め、
雨の降りしきる中不自由な足腰で
自ら布団をうちまで運んだという。。。
新しいお嫁さんとの最初の一夜を
新しい布団で迎えたかったのだろう。
さびしい毎日の中で
そばにいてくれるやさしい人の存在が
何よりもほしかったんだろう。
このおじいさんは痴呆で、みすぼらしかったかもしれないけど
それでも心の中のわずかな希望を「お嫁さん」に託して
一生懸命なけなしのものをはたいたのだろう。
この話はたまたまつけたニュースでちょっときいただけの話。
どこの誰なのかもしらない。
女の人は心が冷たいから、この話をきいて
下心まるだしでだまされたおろかな老人だと言うのかもしれない。
でもぼくにはこのおじいさんの気持ちが痛いほどわかる。
ぼくがこの話を思い出したのは
最近また立て続けに女の人に裏切られたから。
今月結婚相談所に登録してみたり
結婚をテーマにして証明書まで送る
出会いのサイトで93通のメールを送ったり
チャットで待ち続けたり、最後の力を振り絞って努力した。
でも3人の人に3つ続けて約束を反故にされた。
どうしてみんないつもウソをつくの?
どうしていつも簡単に約束をやぶるの?
どうして人の心からの願いを簡単に踏みにじるの?
いつももっともらしい理由をつけて。
いつもぼくはなんとか信じようと思ってるのに。
いつもいつも本気なのに。
一生かけて心から愛していきたいと思っているのに。
人がどれぐらい必死で希望を見出しているかわかるの?
本当に許せない。
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ここまでジェンカブログ。
香川県に住んでいるゆきなという17歳の女の子と
チャットで知り合った。
彼女はきまぐれで明け方に近い深夜とかに
チャットに現れることが多かった。
最初はぼくが開いた
「さびしがりやのしげです。やさしい女の人とお話したいな」
という部屋に入ってきてくれたのだけど
そのあとは自分を友達登録してくれて
入室すると向こうからメッセージを送って
おしゃべりしようと言ってきてくれた。
自分はどんな眠いときでも、何時間でもつきあった。
彼女は高校生だけど、うちが嫌で出たいと思っているとのこと。
詳しい理由がよくわからないけど、
家にいるのが窮屈でたまらないみたい。
けっこう勉強もできそうだし、ピアノなどもあるそうだから
それなりに裕福なうちなのだろう。
バイトも接客が嫌なので焼肉屋さんで厨房の仕事をしてるそうだ。
彼女はまだわかいのに、結婚願望が強く、
自分の面倒をみてくれる人と結婚したいとのころ。
「誰でもいい」そうだ。
ぼくが「うちでよければきていいよ」といったら
「すぐにでも行きたい」と言ってくれた。
写真も交換した。ボーイッシュだけどかわいかった。
でもまた口だけで実際にきてくれっこないと思っていたら
携帯のメールで「今日、チケットを取りに行く」とか
連絡くれていて、次第に本当にきてくれるような気がしていた。
8月1日には地元の江東花火大会があるという話したら
「連れて行ってほしい」って言ってくれるし
もしゆきながきてくれたら、花火に浴衣で行くこともできるし
ドライブ旅行もいけるし、カラオケも映画もいける。
将棋で負けて帰ってきても、うちにいてくれるから
一緒に遊んで忘れることができるし、
抱きしめたらきっと幸せになれると思った。
公美よりももっと若い彼女と一緒に暮らせたら
もしかしたら、公美の裏切りを許せるのかも・・・と思ったりもした。
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・・・・・・・でも結局当日まで引っ張って「延期」とのこと。
今度とお化けには会ったことがない、という言葉もある。
きっときてはくれないのだろう。
せっかくお風呂も掃除して、エアコンのフィルターも掃除して
金曜日の研究会も土曜日の大会もキャンセルして
ゆきなを迎えに行こうと思っていたのに。
青森のおみやげもねだるからわざわざ特別に買って、とっておいたのに。
みんな簡単に裏切る。
やっとぼくにも待ち焦がれた幸せがきてくれたと思ったのに。
かわいい彼女さえいてくれたら、何もかも幸せになれるのに。
まっすぐに一生懸命愛してあげようと思っていたのに。
絶対に許せない。
女はみんな一途な心からの願いを裏切る。
ぼくにもっと力があればみんな殺してやりたい。
死んでもその罪は償いきれないし、許せない。
死ね、死ね、死ね。