
えりかには門限があって9時までに家に帰らなくてはならなかった。
それでホテルから環状線に乗ってJR大阪駅まで送って行くことにした。
彼女は妊娠検査薬と飲み物ひとつをおねだりしてきた。
彼女がほしがったのはそれだけ。
カラオケや食事はご馳走したが、電車賃も自分で払うといってきかなかった。
大阪駅では阪急との乗換え口のところの改札で
大勢の人のいるなか激しいキスをした。
人前でこういうことをするのははじめてだったけど、気持ちよかった。
えりかを腕組んで歩き、キスをして、そんな自分がちょっと誇らしかった。
公美と相合傘で御徒町を歩いた日をちょっと思い出したけど
その傷さえもその日はそれほど痛まなかった。
えりかは改札をでていったが、何度も何度も振り返って帰っていった。
京橋に戻り、ビールを飲んで、串かつをほおばった。
小さくてカウンターのみ、お兄さん二人でやってる店だが
とても活気のあるいい店だった。
えりかからもさっそくメールがきて
これからもおつきあいできそうでうれしかった。
帰りに風俗街みたいなところに紛れ込んでしまい
お兄さんが「若い子いるよ」と声をかけてきたが
もう十分満足してるしって思えた。
ホテルに戻ったら急にすごく眠くなって朝までぐっすり寝られた。
本当にくみのことを忘れられた一日だった。
翌朝は9時過ぎまで寝られたが、まだ眠かった。
体の節々が筋肉痛になっていた。
朝食に行ってみたらもう片付けるところで、あわてて食べた。
その日が結婚式であろう、ウェディングドレス姿のお嫁さんとすれ違った。
1月にも行った関西将棋会館にまた行ったが
時間前に着いたにもかかわらず、定員オーバーで大会に参加できなかった。
それで明石まで足を伸ばし、そこの将棋道場に行き
トーナメント戦で優勝して賞金をいただいた。
三宮まで新快速で戻り、ポートライナーで神戸空港へ。
飛行機は満席。ひとつも開いている席のない状態だった。
でも疲れていたのか、飛行機が飛び立つのと一緒に
意識まで飛んで行くような状態で気がついたら東京につくところだった。
空港からの帰りのリムジンバスの中でもえりかとメールをした。
今のところ、また会いにいけそうな気配だけど、人生は一期一会。
はたしてこれからどうなるのかな?
えりかのおかげで、3月24日の公美の誕生日も
なんとかやりすごすことができた。
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その後、昨日までメールは続いたが
結局えりかに別れを告げられることになった。
彼女はまだ若いからいろいろ迷ったり悩んだり
そんな中の1ページにすぎなかったのかな?と思ったりもする。
また、だとしても、仕方ないのかなとも思う。
この先どうなるのかもわからないけど、
とりあえず幸せだった時間をくれたえりかに会いに行ってよかった。
大阪の女の子は熱く激しい。
大阪のえりかの話はとりあえず今回で終わりになる。