(宮古島とりなの話の2話目。1話目は2月2日ブログ参照)
那覇空港で降り立った自分をりなは待っていてくれた。
到着ロビーをでてすぐのところにいる人待ち顔の
沖縄顔(ウチナージラー)の女の子。
「りな?」と声をかけるとうなずいた。
写真も何も見てなかったけど、やはりわかる。
りなは小柄でちょいぽちゃ。
でも嫌いな顔立ちじゃなかった。
「本当に会うまで、半信半疑だった」とりなは言った。
そうだろうなあ、って思った。
「宮古は台風ですごい被害みたいなんだけど、大丈夫なのかな?」とりな。
「いや、旅行会社からも何の連絡もないし、飛行機も飛んでいるから
大丈夫だと思うよ。」とあくまで楽観的な自分。
那覇でりなの車を預けてきたり、用事をすませると
さっそく宮古に行く飛行機の時間。
JTA(日本トランスオーシャン航空=JALの子会社で
主に沖縄の離島便などを運行)で宮古に向かった。
JTAのB737は小さいがいつもけっこう混んでいてせまくるしい。
しかしコーラルウェイという機内誌が旅のムード満点でけっこう楽しいし
またCD(キャビンアテンダント、いわゆるスッチー)も
かりゆしウェア(沖縄の服、アロハっぽい)を着ていたり
またBGMに沖縄民謡がかかっていたりして
民謡の話などをりなとしているうちにすぐに到着という感じだった。
宮古島。
沖縄県で、沖縄本島、石垣島についで、3番目に大きな島だ。
で、あるにもかかわらず自分は沖縄在住中
この島を訪ねたことがなかった。
この島のイメージにはいろいろなものがある。
スポーツの好きな人ならば、マリンスポーツや
宮古島トライアスロン大会を思い浮かべるだろう。
お酒の好きな人なら、沖縄を代表する泡盛のブランド
「
菊の露」を思い浮かべるかもしれない。
またオトーリという杯を回してみなで酒を飲む
風習を思い浮かべるかもしれない。
歴史文化に造詣の深い人なら宮古島人頭税や海外移民の歴史、
あるいは遠洋漁業の基地というようなことを思い浮かべるかもしれない。
またリゾートといえば沖縄を代表する2つのビーチがここにはある。
砂山ビーチと前浜ビーチで、沖縄のビーチは一般に砂が荒いところが多いのだが
ここは滑らかで景色も美しい。
宮古空港を降りるとレンタカーを借りる手はずになっていたが
料金があらかじめ提示されたものと違うなどいかにも沖縄流だったが
交渉の末、言い分が通った。
また沖縄流でしばらくまたされたあと
駐車場に案内されるとパプリカオレンジの
マーチ。
沖縄には原色が似合うのでうれしくなった。
早速もらった地図を片手にまずは腹ごしらえに出かける。
宮古の大部分を占める平良市の中心部へと向かった。
ガイドにも乗っているおいしいというそばやさんを訪ねる。
宮古そばは基本的に沖縄そばと同じだが俗説として
そばの下に具を隠すようにいれる、といわれている。
まあ、実際にはそういうところは少ないようだが
これは琉球王府時代の名残で税金が重かったので
少しでも質素に見せるためにそのようにしたといわれている。
自分たちが向かった店では案の定というか
具は普通に上にのっていて「やっぱりね」という感じ。
沖縄らしく、けっこう大盛り。しかしそばはうまかった。
自分は沖縄そばが大好きなのだ。
食事の後はとりあえずホテルに向かった。
宮古島東急リゾートは島の南西部。
しかしそこに近づくに連れて様子がおかしいことに気がついた。
ところどころ倒れている電柱。切れた電線。
商店も閉まっているところが多い。
そう台風は宮古島の南西部が特に被害が大きかったのだ。
倒れた電柱や通行止めなどを避けながら
ホテルについてみると入り口のところに「休業中」の札が!
しかし今更帰るわけにもいかず、とりあえず車を止めて
フロントまで行ってみるとマネージャーさんが応対してくれた。
なんと電気も電話も不通だという。
しかしホテルの中はなんとか非常電源があるので
最低限のことはできるということ。
で、交渉の結果、今日は何とか泊めるが明日は無理なので
旅行会社(沖縄ツーリスト)とも相談して対策をとってくれ、とのこと。
それに台風のダメージが大きく、レストランもプールも使えない。
明日の朝食は出るけど、
あとは何のサービスもできないのでお金はあとでお返しする、とのこと。
正直びっくりした。
このような大変な状況で泊めてもらえるだけでもありがたいのに
お金を返してくれる?
こちらからしてみれば、ありがたいことこの上ない。
のちにホテルの宿泊記のサイトを運営している沖縄の人にこの話をしたら
「宮古の人は沖縄でも特に人情が厚い」という話をしてくれた。
とりあえず、泊まるところも決まって部屋に荷物など置いたが
エレベータも一応動いているし、お部屋もエアコンはちゃんときいていて
もちろんきれいでお風呂もちゃんと使えるとのこと。
何の不満もあろうはずはなかった。
ちなみにこの「宮古島東急リゾート」は宮古では一番良いホテル
ということになっている。
できたのが少し古いので設備などは最新とはいえないが
その分、沖縄を代表する前浜ビーチのオンザビーチとなっていてロケーションは最高。
建物はやや古いがゆったりとした設計になっていて
のんびりとしたリゾート気分を満喫できる。
古き良きリゾートの雰囲気が満点で本当にすてきなホテルだと思う。
それにサービスマンシップもすばらしいということを実感させてもらった。
夕方にはまだ時間があったことと
レストランが休みなので晩御飯を調達しないといけないということで
周辺の観光を兼ねて、ドライブにでた。
店は休みばかりで開いていても物がないところも多く
結局コンビニで買うハメになったが、
それでも沖縄でしか食べられないポークのおにぎりだの
さんぴん茶だと、沖縄らしいものがいろいろ調達できたのでまあ満足だった。
ドイツ村は行ったがお休み、ということで、来間大橋などを渡ってみたりして
周辺を一周してきてホテルに戻る。
途中、沖縄ツーリストから電話があって、
翌日は「アトールエメラルド宮古島」というホテルが取れたとのこと。
ここもなかなかいいホテルと言われているし、
お詫びのしるしにディナーも用意したとのこと。十分、ありがたい。
少し日が落ちてきて夕方の気配。
ちょうど西海岸に面しているので、二人で前浜ビーチにでて
ビーチを散策しながら記念写真をとったり、夕日が落ちるのを眺めた。
ハプニングが多いけど、すてきな旅行になりそうだ!

(写真は前浜ビーチにて。これを撮る少し前に通った、来間大橋をバックに)
長くなったので、今回はこのへんで。