ごあいさつ
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いつか辿り着く「あの場所」のために。 |
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「我々の企てに必要なのは『完全なる失敗作』だ。」ブロードウェイミュージカル「プロデューサーズ」の一節です。ちょっと異常なプロデューサーですね。まあこの話は多額の出費を集めてわざと「最悪な作品」を提供し、早期の打ち切りを狙った「粉飾決算コメディ」ですのでね。こんな台詞が飛び出すわけです。そうでもない限り、造り手は「失敗作」を初めから狙ったりはしないでしょう。「成功したい」「面白い作品を提供したい」この思いは、どんな造り手でも共通に持っているものだと思います。もちろん僕たちも。とくに「面白い作品を提供したい」。このことは、何かを表現するに当たりこれに勝る目的はないとまで思っています。しかし「面白い作品」。それは言うほど簡単ではなかったりもするのです。 | |||||
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お元気ですか? おにぎりスキッパーズ2です。15周年記念公演「痛快!! 黄昏ハイスク〜ル!」。たくさんのご来場、ありがとうございました。楽しかったですね。盛り上がりましたね! おかげさまで、とてもいいステージでした。15年の歴史を振り返るにふさわしい作品になりました。大感謝です。 | |||||
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さて。「面白い作品を提供したい」この思いが、この作品でどこまで具現化することができたのか。それを判断ずるのは本当難しいのですけどね。今僕らが持てるすべてを「注ぐことができた」。これだけは胸を張ってしまってもいいのかなと思っております。冒頭述べたように造り手は「プロデューサーズ」の主人公でもない限り、すべからく「成功」を願います。企画の段階で「つまらないもの」「失敗作」を狙って作ることはまずないと言っていい。でもなぜか世の中には「つまらない作品」「失敗作」が存在します。なぜなのでしょう。僕はこれこそ造り手が妥協したことに他ならないと考えます。面白い作品にしたいがために企画する。製作段階で何らかの問題が起こる。うまくいかないことがある。そのとき、妥協してしまうことが、諦めてしまうことが「失敗作」を生むのではないかということです。諦めない。このことが、だからこそ「ものづくり」において実は一番大切なことなのではないかと思います。僕らの今回の作品が「世界一」面白い作品だったかは、わかりません。いや、多分上には上がいると思います。僕らの今はこんなもの。でも諦めなかった。今やれる精一杯を、今の僕らの限界まで注ぎ込んだ。だから胸を晴れるのです。「最高のステージでした」って! もちろんまだまだです。一つ終われば何かが見えます。いつか辿り着くべき「あの場所」。そこへ向け、これからも精進するしかないのです。 | |||||
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本日はお忙しい中、僕らのホームページに遊びにきてくれてありがとう。諦めないこと。妥協しないこと。いつも命がけなこと。それを胸に抱き、これからもおにぎりスキッパーズは、面白くて、くだらないステージを作っていくことを誓います。僕らを、おにぎりをこれからもどうかよろしくお願いします! | |||||
おにぎりスキッパーズ2 三島 ゆたか
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旧挨拶 |