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■新病院、ヘリポート不可欠
2008.08.26
気仙沼市 地区説明会始まる
必要性や調査結果報告/
 気仙沼市が市立病院の新病院建設地を赤岩杉ノ沢と決めたのに伴う地区ごとの経過説明会が二十五日、唐桑地区を皮切りに始まった。市は現在の病院のままでは多くのデメリットがあることを説明。ヘリポートが確保できる平地を備えた十分な面積の新病院が必要だと強調した。説明会は九月五日まで十会場で実施し、市民の理解を得て基本構想・計画策定を目指す。

 初日は唐桑総合支所と、舘老人憩いの家の二会場で行われた。このうち唐桑総合支所には傍聴の市議五人を含め十六人、市当局からは鈴木昇市長ら十四人が出席した。

 初めに鈴木市長が「宮城県沖地震・津波が確実視されている中、一刻も早く、環境の良い新病院を造る必要がある」とあいさつした後、病院が候補地を六カ所に絞った経緯やさらに一カ所に絞るため実施した調査内容を説明した。また駐車場の狭さや迷路のような院内、施設の老朽化など現病院が抱えるさまざまな問題点を挙げて移転に理解を求めた。

 出席者からは「より安全・安心な病院になるよう期待している」「唐桑地区からの通院ルートとして唐桑最短道の整備も併せて促進してほしい」など、市の方針を基本的に是とする意見が多かった。

 新病院の規模と財源に関して市の方針をただす質問もあり、病院は「国も県も面倒は一切見てくれない。できるだけ『機能は高く、費用は少なく』を目指して取り組む」と答えた。
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