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株式会社キーテル(本社:東京都中央区、代表:平出心)は21日、パスワード情報の受け渡しをおこなうWebサービス「パスワードメッセンジャー」をリニューアルし、従来の無料サービスに加え有料のプレミアムサービスを開始した。
パスワードメッセンジャーは、データ復号化に必要なパスワードを仲介するWebサービス。暗号化ファイルを添付したメールと復号化に必要なパスワードのメールが同一経路を辿ることで発生するトラブルを未然に防ぐ。暗号化ファイルの送信側が、パスワードの情報をパスワードメッセンジャーに登録すると、相手先に通知が届き、受取者は確認用のサイトにアクセスしてパスワードを受け取る仕組み。
8月現在の利用状況は、平日で1日に数百アクセス。100人程度がパスワードメッセンジャーを利用している。
これまでは同一のパスワードを複数の受取者に受け渡す場合に、すべての受取者のメールアドレスを入力する必要があった。今回のリニューアルでは、複数のメールアドレスをグループとして予め設定しておくことによって、グループ指定だけで、同一のパスワードを複数の受取者に受け渡しが可能としている。また、EV SSL(Extended Validation Secure Sockets Layer)も導入しており、フィッシングサイトかどうかをブラウザ(Internet Explorer 7.0)のアドレスバーの色によって確認できる。
さらに、有料のプレミアムサービスを開始。従来の無料サービスで確認できるパスワード数「5つ」に対して、プレミアムサービスは「100」。利用できるグループの数も「3つ」に対して、「10」まで利用できるのが特徴。パスワードの保護機能の追加やパスワードの送信履歴機能の追加など、ヘビーユーザー向けの機能を提供する。月額利用料は525円。ただし、「人数が多い法人に対してはボリュームディスカウントを考えている」(同社代表平出氏)。
今後の展開として 「有料会員の獲得により、収益を上げていこうと考えております。パスワードメッセンジャーは、中小企業基盤整備機構の事業化助成金の対象となっているため、顧客獲得のための指導を受けることになっている。まったく新しい市場のため、目標数の設定がかなり難しいのですが、1年以内に有料会員1万人の獲得を目指します」(同氏)と話している。
パスワードメッセンジャー
https://www.pasume.com/
株式会社キーテル
https://www.keytel.co.jp/
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