バス路線の沿線住民が異例の訴えです。中央バスが廃止する札幌市内のバス路線の引き継ぎ問題で、10億円以上の補助金は必要ないとして 沿線の住民が札幌市に申し入れをしました。
札幌市役所を訪れた市民ー。中央バスが路線を廃止した白石区の沿線の住民です。中央バスの路線を引き継ぐJRバスに対し、札幌市が10億円以上を補助するのはおかしいと訴えました。
(沿線の市民)「ジェイアールバスでも中央バスでもかまわない」「中央バスが運行を継続した方が良い」
中央バスは、2001年に札幌市から営業を引き継いだ白石営業所管内の路線のうち、赤字の9路線の廃止届けを提出しました。
(上田札幌市長)「地域の足に空白を生じさせない緊急避難措置でありました」
これに対し、札幌市の上田市長は10億円以上を補助する条件を示した上で、JRバスに路線を引き継ぐよう求め、JRバスもこれを受け入れました。しかし、10億円のうち、およそ7億5000万円は55台のバスを新たに購入する費用です。1台あたり、およそ1360万円になります。
これは、札幌市が、中央バスに路線を引き継いだ当時、バスをいくらで売却したか記した資料です。比較的新しいもので1台70万円ほど。中には、1台8500円で売られたバスもありました。10億円を超える支出については、問題の当事者である中央バスも疑問を投げかけています。
(北海道中央バス・児玉康取締役)「10億円という額は果たしてどうだったのか?市民や議会がこれから判断すべきことと思っている」
(山内記者)「市議会の議員の中からは中央バスに対し、赤字額を補填したほうが支出は少ないのではないかという意見もあります。10億円あまりの補助が妥当かどうか?今後、議会で論議されます」
(2008年8月21日(木)「どさんこワイド180」)
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