3135.(untitled) 返信 引用 名前:名無し元帥 日付:7月4日(金) 14時29分 イスラム社会はなぜアメリカを忌み嫌うのか? という問題に対し、消印所沢という人はこんなことを書いてますが本当ですか?
ttp://mltr.ganriki.net/faq10e.html#01852
「現代という時代の象徴がアメリカです. 現代において,宗教の原理と科学の原理は人の中で深く錯綜しているだけで,まだその次の時代へ突入できないでいます. そうした人の中の対立は,数百年前であれば暴力で済んだものが,現代では科学技術の進歩の結果,激烈なテロとなってしまうのです」
また、イスラーム過激原理主義者はジハードをどう解釈しているのか? という問いに対してこんなことを書いてますが本当ですか?
「西欧文明がイスラーム世界を破壊し,その背後にはシオニズム陰謀論があると考え,これを打ち破るには武装闘争・ジハードしかない と考えている(中略)常に誰か他人に責任を押しつける生き方は,楽でいいね」
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3136.Re: (untitled) 名前:名無し元帥 日付:7月4日(金) 14時29分 >>113 大学でそんなレポートを出したら成績評価は「不可」になるでしょう。 明らかに消印所沢という人はパレスチナを含む中東問題をチャート式に学んでいませんね。 自分の思い込みに一致する情報をネットとかで拾い集めただけでしょう。
イスラム社会やテロリストの心理にはそういう面があるかも知れませんが、あくまで一面に過ぎません。 嫌米感情の源泉は何であるか、最大の原因は何であるか、またテロリストを支えるバックグラウンドは何かを学ぶべきです。
まず理解すべきはパレスチナ問題。 1920年ウィンストン・チャーチルがパレスチナにおけるユダヤ人国家支持を表明し、 そして今日のイスラエル国防軍の基礎となったハガナー(ユダヤ防衛組織)が創設されます。 それに反発したアラブ人過激派は反シオニズムのテロを開始します。 これがパレスチナ問題の始まりで一世紀近く経った今日まで続いています。
そのパレスチナ問題においてアメリカが露骨にイスラエルに肩入れしているのが嫌米感情の源泉です。
アメリカはイスラエルに2001年からの5年間で168億ドルの軍事支援を直接、間接に行っています。 2007年から10年で300億ドルの軍事支援を行う予定となっています。 またイスラエルに対する国連安保理決議案が提出されるたび、アメリカは拒否権を行使してきました。 (対イスラエル非難決議に対して2008年6月の段階で37回)
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3137.Re: (untitled) 名前:名無し元帥 日付:7月4日(金) 14時30分 またパレスチナ問題以外にも理由はあります。アメリカのエゴ丸出しの中東への介入です。
1950年代のイランの石油国有化政策に対して米CIAがモサデク政権を転覆してパーレビ王朝をでっちあげます。 しかし脱イスラーム化と世俗主義に反発が生じ、それが78年からのイラン革命を惹起します。 1980年から始まるイラン・イラク戦争では反米の急先鋒になったイランに対抗してイラクを支援します。 (アメリカ自身がフセイン大統領を育てたわけです) 同時期のソ連のアフガン侵攻では反共政策に加えてパイプライン利権があった為、アラブ義勇兵らを支援。 (アメリカ自身がビンラディンらを育てたわけです) アフガンからソ連が撤退したら復興支援もせず放置したためアフガンは混乱。そのためタリバンが台頭します。 (アメリカ自身が結果的にタリバン政権を作ったのかも?)
それ以外としては周知の通り湾岸戦争、対テロ戦争(アメリカのアフガン侵攻)、イラク戦争があります。 多くのイスラム教徒がアメリカを嫌うのは当然ですね。
宮台真司は「石油利権の亡者が正義面して介入してくることが嫌米感情の出発点」と述べています。 2008年の英BBCの調査「世界に良い影響を与えている国」で日本が3年連続1位になったというニュースが 話題になりましたが、その調査では近年のアメリカは常に最下位を争っています。 イスラム世界に嫌米感情が蔓延するのは必然であり、その嫌米感情がテロリストの活動を支える土壌なのです。
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