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天井の「八雲之図」、約60年ぶり公開/七つの数や向きなど謎を秘め/21日から本殿特別拝観/出雲大社

掲載日:2008/04/20

  天井の「八雲之図」、約60年ぶり公開/七つの数や向きなど謎を秘め/21日から本殿特別拝観/出雲大社1
  
  

 出雲大社(千家尊祐宮司、出雲市大社町)の仮殿遷座祭(四月二十日)に合わせ、本殿の特別拝観が二十一日から始まる。本殿の天井にある「八雲之図」が、昭和の遷宮以来、約六十年ぶりに公開される。「八雲」とされながら七つの雲が描かれ、多くの謎に包まれている同図をめぐり、注目が高まっている。
 同図は、現在の本殿が造営された延享元年(一七四四年)に完成しており、当時の絵師・竹内随流斉甫記によって描かれた。本殿天井に、赤や青、黄、紫などの色とりどりの雲が七つ描かれている。
 なぜ「八雲」なのに七つの雲が描かれているのかという理由は明らかになっておらず、神魂神社(松江市)の天井の雲が九つあることから、中には、「一つの雲が神魂神社へ飛んでいったのでは」と話す人もいるという。
 また、よく見ると、一つだけ向きが異なっている雲もあり、そのいわれも判然としていない。
 一番大きな雲は「心の雲」とされ、一カ所だけ黒い部分があり、ダルマの目入れのように一番最後に墨を入れる際に、天下泰平など祈る「心入れ」が行われたと伝えられている。
 本殿の一般公開は、四月二十一日~二十三日、四月二十六日~五月六日、五月十三日~十八日、八月一日~十七日の四期間に分けて実施。本殿の階(きざはし)をのぼった大床から、本殿の中を拝観できる。
 拝観できる時間は午前九時半から午後五時までだが、祭典日においては祭典終了後からとなる。八足門前で午前九時から午後三時半まで受け付ける。
 拝観時には失礼のない服装が必要で、Тシャツやジーンズ、短パン、サンダルなどは不可。写真などの撮影はできない。荒天時などにはやむを得ず中止する場合がある。拝観は無料。
 問い合わせは、出雲大社社務所(電話0853・53・3100)まで。
 

 


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