北方領土返還を願って北海道・根室半島を走り抜ける第27回ノサップ岬マラソン大会(北方領土復帰期成同盟主催)が24日開かれ、505人が健脚を競った。
開会式の気温は13度と10月並みの涼しさ。絶好のマラソン日和だったが、真夏の本州から駆けつけた参加者はあまりの温度差に「寒い」を連発していた。
領土返還交渉は暗礁に乗り上げたまま、近年の急速な経済成長で強気の目立つロシアとの温度差は広がるばかり。東京から参加した会社員、松本健一郎さん(41)は、北方四島の方角から吹き付ける寒風に「返還への逆風でなければいいが……」とぽつり。【本間浩昭】
毎日新聞 2008年8月25日 0時56分(最終更新 8月25日 1時02分)