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射撃 女子エアピストルの表彰台、グルジアと露の選手が抱き合う

 ◇「戦争を起こすのも止めるのも政治家」

 射撃女子エアピストルで、ロシアのナタリア・パデリナ(32)が銀メダル、グルジアのニーノ・サルクワゼ(39)が銅メダルに輝いた。戦闘が激化している国同士だが、両選手は表彰式の後、互いに歩み寄って抱き合った。

 サルクワゼはソ連代表として88年のソウル五輪に出場。2種目で金、銀メダル各1個を手にしている名手。「前夜は国のことを考えて眠れなかった」と打ち明けたが、銅メダルをかざすと「こういう時だから母国にとって価値がある」と話した。

 国際大会でもよく一緒になる2人は、仲のいい友人同士。記者会見の間も笑顔を交わし合い「何事もわたしたちの友情は壊せない」「2人は政治とスポーツを混同したことはない」と口々に言った。

 「戦争を起こすのも止めるのも政治家。話し合ってほしい」とサルクワゼ。記者から「彼らはあなたたちに学ぶべきだ」と声がかかると「それができていれば戦争は起きない」と答えた。【共同】

毎日新聞 2008年8月11日 東京朝刊

 

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