反戦な家づくり

反戦な家作りを、エネルギー、心理、経済などなど様々な角度から考えます。平和ボケした頭脳に喝!

橋下徹の突撃ラッパ

2,3日前の記事だけれど、このニュースの怖さをちゃんと感じた大阪府民の方はどれくらいいるだろうか。

橋下知事、府職員への損賠訴訟支援制度スタート 
2008.8.21 産経

橋下徹知事が「正当な職務を行い、職員個人が訴えられた場合、組織が守る必要がある」として制度を設けた。

大阪府 職務上の行為で訴えられた職員、支援 
2008.8.22 読売

橋下知事は「政治信条や思想で訴訟を起こされる場合もある。組織として守るべきものは守る」と述べた。
「正当な職務を行いながら訴えられるのはおかしい。職員が職務を恐れ、萎縮(いしゅく)しないようバックアップしたい」としている。
対象は教職員や行政職で、橋下知事本人は除外。この日から申し出を受け付け、府警も独自に制度の整備を検討しているという。


府職員への訴訟、弁護士費用の負担など支援 橋下知事
 
2008.8.21 朝日

府では04年度以降、職員個人が訴えられたケースが6件ある。総務省行政課は「同様の取り組みは他にきいたことがない」としている。

一般的には、仕事上のトラブルを職場が支援するのは当然。
ただし、橋下が言うと、これは実に恐ろしい未来を予感させる。

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これまで訴えられるケースは、年に一件くらい。職務を恐れ萎縮するほどの頻度では無いように思われる。
これで、職務を恐れるのだったら、私ら建築家や工務店など、恐怖のあまり心臓が止まりそうだ。

ということは、これから「トラブルが増える」、いや「トラブルを増やす」という意味だ。
トラブルが続出して、国家賠償法だけでなく、職員個人までもが訴えられるような事態が、どんどん起きることを想定しているのだ。

それが、どんなことなのか、これまでの橋下の言動を見てきた人ならば想像できるはずだ。
まず、一番あり得るのは、予算カットによる弱者切り捨ての現場だ。
正当な理由もなく生活保護を受理しない役人 などなど

それと、わざわざ「政治信条や思想」云々と言っているのは、組合つぶし、大リストラの前兆だろう。
府職労や教職員組合は、たばこ休憩がどうとか、35人学級が何とかなどと言っていられないくらいの、とんでもないしめつけ、首切り、給与カット、思想強制が押し寄せるだろう。

そのときに、管理職が組合から訴えられることを、この制度は想定している と思われるのだ。

公務員イジメを、いい気味だと眺める癖を、いつの間にか私たちは身につけてしまったけれども、これは、せっせと自分の足元に穴を掘っていることに他ならない。

大阪府の赤字を強引に解消して、それを手柄に一気に大臣の座を射止めたかった橋下だが、思いのほか累積赤字が多かったのに右往左往している。このままでは、手柄をたてるどころか、強引なだけの無能であることを自ら証明してしまう。

追いつめられた橋本が突き進む先は、大リストラしかない。
おおざっぱに言って、税金の半分は公務員の人件費だから、首切りはストレートに赤字解消につながる。
しかも、一般府民は、浅はかにも「いい気味だ」などと、後押ししてくれたりする。
それが、どんな結果をもたらすかを考えもせず。

これが ことしから来年にかけての、大阪府でおきることの筋書きだろう。
橋下は、ヤケッパチで滅茶苦茶をやってくる。
失敗したら、テレビタレントに戻るつもりだろうから、ある意味怖いもの知らずだ。

府民として、背筋が寒い。



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