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国内でもワクチン接種開始 新型インフルエンザで
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新型インフルエンザのパンデミック(大流行)に備える試験的なワクチン接種が4日から始まった。東京都内の病院では、感染可能性が高い医師や看護師など病院関係者約70人への接種が行われた。
今回、接種されたのは、新型に変異する可能性が高い鳥インフルエンザウイルスをもとに製造されたプレ・パンデミック(大流行前)ワクチン。厚生労働省は医療従事者を中心に検疫官、空港警察官など感染リスクの高い職業から選ばれた計6400人に対し、免疫持続性や副作用といった研究の一環として接種する。
厚労省は来年春までにデータを解析し、ワクチンの有効性と安全性が確認できれば、社会機能の維持に必要な職業の人を優先し、段階的に1000万人へ事前接種する計画にしている。ワクチンはすでに承認されているが、大規模な臨床試験や有効性のデータが得られていなかった。
研究班の国立病院機構本部、伊藤澄信研究課長は「有効性がなければ接種や備蓄の意味はなくなる可能性もある。多くの国民へ安全に接種できるか否かは、今回の研究の結果を待っていただきたい」と話している。