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医師不足解消へHP 山口県が開設 '08/8/23

 ▽病院の求人など紹介

 山口県は、医師や研修医、医学生を対象に、県内の病院の概要や求人、助成制度などを紹介するホームページ(HP)「やまぐちドクターネット」を開設した。県出身者や山口大医学部卒業生らに一元的に情報を提供することで、医師不足解消を図る。

 三十三の公的医療機関の診療科目や病床数、外来・入院患者数などを紹介するマップや、医学生向けの修学資金制度などを掲載。HPから登録すれば、二カ月に一回程度、電子メールで「先輩」研修医のメッセージなどが届く。臨床研修の病院説明会などの日程も随時通知される。

 ドクターネットは七月十一日に運用を始めた。これまで登録したのは県外の医師二人だけ。また、県は本年度から医師を県職員として採用し、各病院に派遣するドクタープール事業を始め、五人を募集したが、応募はまだない。

 県地域医療推進室は「ドクターネットを通じて県内医療への関心を高めてもらい、一件でも多い勤務に結びつけたい」としており、登録者増に向けPRに力を入れる。

 二〇〇六年の人口十万人あたりの県内の医師数は二二七・六人。中国地方では広島県に次いで少ない。産婦人科、小児科は最低。八圏域別では宇部・小野田と下関以外は全国平均を下回っており、医療格差の進行が懸念されている。(桑田勇樹)




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