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十和田湖、137年経て県境確定へ 「秋田4、青森6」

2008年8月23日21時23分

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写真青森と秋田県境の画定に向けた交渉が大詰めを迎えている十和田湖付近=本社機から

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 秋田・青森両県にまたがる十和田湖。1871(明治4)年の廃藩置県以来決まっていなかった湖面上の県境が、137年を経て定まる見通しになった。十和田湖に面する秋田県小坂町、青森県十和田市と両県の間で22日に初めて開かれた4者協議で、湖の面積を「秋田県側4、青森県側6」の比率で分割する方針が固まった。

 十和田湖の面積は約61平方キロで国内12番目の広さ。だが、これまで湖と湖周辺に県境の線引きがされていなかったため、各自治体とも国からの地方交付税算定の根拠となる面積に組み入れることができなかった。県境が画定すれば、両県と両市町で合計6千万〜7千万円の地方交付税が上乗せされる見通し。一部は、湖周辺の環境保全などに使うことを検討しているという。

 十和田湖周辺の県境の線引きは、小坂、旧十和田湖(現・十和田市)両町の間で積年の課題だった。両町議会は03年、合同で特別委員会を設置。「秋田4、青森6」の比率で分割する案で合意した経緯がある。旧十和田湖町の合併を経て、今回の合意に至った。今後測量などを行い、詳しい線引きを決める方針という。

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