岡山放送局

2008年8月24日 10時7分更新

不登校の子ども3年連続増加


岡山県内で昨年度、小中学校を長期間欠席した子どもについての実態調査の結果がまとまり、学校に行きたくないという理由で欠席する「不登校」の子どもの数が3年連続で増えたことがわかりました。

県教育委員会では毎年春に県内の小中学校を対象に1か月以上登校していない「長期欠席」の児童や生徒の数を調べていて、このほど昨年度の調査結果がまとまりました。

それによりますと、長期欠席の小学生は1421人で、前の年度より75人増えたほか、中学生も2571人と前の年度より54人増えました。
長期欠席の理由を聞いたところ、学校に行きたくないという理由で欠席する「不登校」が、小学生では527人と前の年度より22人増えました。

また、中学生の「不登校」も前の年度より60人増えて、1812人となり、「長期欠席」の生徒全体のおよそ3分の2を占めました。「不登校」の子どもの数が前の年度を上回ったのは小学校、中学校ともに3年連続となります。

県教育委員会では、「今後、市町村の教育委員会を通じて現場の教師に聞き取り調査を行うなどして不登校の実態を把握し、対応を考えていきたい」としています。