県内ニュース

農薬散布中の無人ヘリ不明 三川・風に流され操作不能

2008年08月24日 09:30
 23日午前6時ごろ、三川町猪子の田んぼで、同町の成田新田生産組合無人ヘリ防除(大滝進代表)のリモコンヘリが農薬を散布中、東風で西に流され操作不能となり、行方が分からなくなった。庄内沖へ飛んで行ったとの目撃情報もある。

 鶴岡署の調べによると、行方不明になったのは、ヤンマー製のリモコンヘリで、全長2メートル、幅1.5メートル。機体は白地で、側面に紫と赤の線が入っている。ヘリには農薬タンク(容量8リットル)が2つ付いており、残量は8リットルほどだった。

 農薬は「スタークル」というカメムシ防除用の殺虫剤。同組合はJA庄内たがわ三川支所の委託を受け、6人態勢で同日午前5時半ごろから農薬をまいていた。ヘリは産業用無人ヘリコプターオペレーター技能認定証を持った人が操縦していた。現場はイオン三川ショッピングセンター近くで、庄内空港から1.2キロほど東。同空港に墜落したとの情報はないという。山形地方気象台によると当時、この付近は風速11メートルの東風が吹いていた。

 同町では7月30日、横山小の近くの田んぼで農薬を散布していた無人ヘリが、操作ミスで同校のプールに墜落する事故が起きたばかり。

 大滝代表は山形新聞の取材に対し「風に流された今回は、(操縦ミスの)横山小の事故とは違うもの」と強調。今後の対応については「何も話すことはない」とした。

庄内沖に飛んだ?−釣りの男性が酒田で目撃
 酒田市浜中の砂浜でキス釣りをしていた酒田市内の男性会社員(44)が23日早朝、庄内沖へ飛んでいくヘリを見つけた。当時、東風が吹いていたという。男性がヘリを目撃したのは午前5時半ごろから同6時ごろまでの間。ヘリは50メートルほど上空を東から飛んできた。乾いたプロペラ音と大きさでリモコンヘリだと気付き「誰かが近くで操縦の練習をしている」と思ったという。

 ヘリは海の方に飛んで行ったため、「庄内空港から人が乗って飛び立ったヘリかもしれない」と考えたが、同日夕、三川町でヘリが行方不明になっていると聞き「あのヘリかもしれない」と鶴岡署に届け出た。

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