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西武の渡辺久信監督(43)が、北京五輪野球の準決勝、3位決定戦で連続失策したG・G・佐藤外野手(30)に“傷心休暇”を与える考えを示した。旭川に移動した23日、「心が相当やられているはず。合流はさせるけど、出場は本人の様子を見てから」と気遣った。チームのメンタルトレーナーにカウンセリングを依頼し、精神状態によって出場の可否を決定する。
メダルをかけた舞台で、2試合連続の落球。失点につながり、指揮官は「心配だね。肉体より精神的にまいってるんじゃないか」と予想した。涌井、中島とともに26日の楽天戦(西武D)から合流させる予定だが、GGについては「右肩が痛いということも聞いているし、いきなりスタメンは難しいかもしれない」と心身の傷の深さを指摘した。そこで、チーム専属のメンタルトレーナー・鋒山丕(ほこやま・はじめ)氏に“心のリハビリ”を依頼。GGの好プレーを約20分間にまとめた映像集を使ったカウンセリングを受けさせ、早期復活を期待した。
代表に選ばれる直前の不安が的中した。「ナカジ(中島)は天然系だから、ああいう場所でも大丈夫そうだけど、GGは変にプレッシャーを感じてガチガチになりそうだ」西武では右翼が定位置。今季の失策は1だが、北京では左翼で致命的なミスを連発した。
打率・309、21本塁打、62打点。強打者の不在はチームの浮沈に影響しかねない。岡村守備走塁コーチは「左翼うんぬんより重圧が相当あったんだろうね。みんなで元気づけて元のGGに戻すしかない」とフォロー。旭川入りした小林信次球団社長は「明日迎えに行きます」と急きょ成田空港へ向かうことを決めた。マジック26が点灯し、ラストスパートに出る西武が、思わぬ難題に直面した。
◆G.G.佐藤の失策
▽準決勝 〈1〉韓国に2点リードした4回。先頭の李容圭の左前安打をトンネルし二進を許す。1点を失うきっかけに。〈2〉2点リードされた直後の8回2死一塁では、高永民の左飛をポロリ。一塁走者の生還を許し、致命的な5点目を失う。落球後は、ひざから崩れ落ちた。
▽3位決定戦 〈3〉3点リードの3回。先頭のバーデンの左飛を落球し、無死二塁にした。これで先発・和田が崩れ、ブラウンの同点3ランにつながった。
(2008年8月24日06時02分 スポーツ報知)
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