世間は夏休みだというのに,最近学校の話ばかり書いていますが。
懲りずに今日も学校ネタです。
外来で診ている小学校低学年の男の子,Aくん。
多動傾向があるようなのですが,お母さんの話をお聞きすると,どうにも学校との関係がうまくいってなさそう です。
宿題が思うように進まず,家で泣いたり暴れたりパニックになるこどものことを心配して受診したお母さん。
「学校ではちゃんと授業を聞いてるんだろうか,先生はうまく教えてくれてるんだろうか」というお母さんの不安な気持ちがよく伝わってきました。
患者さんとお母さんの同意を得て,学校に連絡して学校での様子を担任の先生からお聞きすると…,
「学校では友達とのケンカが絶えないし,授業にも集中できてない。いつも騒ぎの中心にいるタイプ。宿題をやってこないのは家庭の教育の問題。母親がもっとコミュニケーションをとって,愛情を注いでやらないといけないのではないか」とのこと。
ううむ…そうですか。そうきますか。
しかし。
「ところで先生,診察室でもAくんは多少落ち着きに欠けるようでしたが,たとえば多動症を思わせるような感じはないでしょうか?」と問えば,
「たしかにそういう面もある。それなら,Aくんの特性に沿った特別支援教育を行う必要がありますね」と。
…。
先生,診断がつくかつかないかで先生のご意見はそんなにも変わってしまうものなのですか?
それならいっそのこと診断アリにしてしまったほうが,彼にとってはメリットが大きいような(笑)。
Aくん本人やお母さんと相談しながら,Aくんにとっていちばんプラスになるような道を探っていきたいと思います。

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