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フィギュアスケートの世界女王・浅田真央(17)=中京大中京高=が23日、愛知・豊田市の中京大アイスアリーナで練習を公開した。トリノ五輪金メダリストの荒川静香らを育て、今季から新コーチに就任したタチアナ・タラソワ氏(61)と、新しいプログラムをチェック。金メダル請負人との最強コンビで、2010年バンクーバー五輪で女王の座を目指す。
リンクに拍手が鳴り響いた。今季のフリー曲「仮面舞踏会」を流しながら、演技の振り付けを担当するタラソワ・コーチが、浅田のステップなどを確認。通訳を交えて何度も話し合った。「リンクの上ではすごく熱い。一生懸命指導してくれます」体格のいい新コーチに、きゃしゃな真央は笑顔を振りまいた。
6月に契約し、今月中旬に初めてタラソワ氏が来日。昨季もショートプログラムの振り付けを担当してもらったこともあって、息はぴったりだ。「練習していて、毎日すごく上達している」と真央は手応えをつかんでいる。
本格的にタラソワ氏に師事して自信が膨らんだのか、「調子が良ければトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を(フリーに)2回入れたい」と宣言した。規定改正により、今季からトリプルアクセルの基礎点(難易度に応じた得点)が従来の7・5点から8・2点に引き上げられる。昨季は計画しながら跳ばなかったが、得意のジャンプに磨きをかける。
弱点も克服しつつある。昨季まで外側のエッジで踏み切らなくてはいけない3回転ルッツを、左足の内側で跳ぶ癖が直らなかった。違反による減点に悩んだが、世界選手権後から本格的に着手し、失敗がなくなってきた。
北京五輪をテレビ観戦し、日本選手の活躍に刺激を受けた。「すごく感激した。五輪で金メダルを取るのが夢。自分もああなりたい」と目を輝かせた。1年半後の冬の主役は、プレ五輪シーズンで本番に弾みをつける。
(2008年8月24日06時02分 スポーツ報知)