四川の人権活動家逮捕　震災めぐり当局批判

　香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは１９日、四川省成都市の公安当局が国家機密違法所持の疑いで、四川大地震をめぐり当局批判を行った同省の人権活動家、黄●（＝王へんに奇）氏（４５）を逮捕したと伝えた。北京五輪後に公判が開かれる見通し。

　別の人権団体によると、黄氏は６月１０日、自身が運営する人権問題サイト「六四天網」に、四川大地震をめぐる地元共産党幹部の対応を批判した元大学職員が拘束されたとの記事を掲載。その直後に公安当局に拘束された。今月１８日になって家族が逮捕通知書を公安当局から受け取ったという。

　同センターは黄氏の拘束後、弁護士の面会が許されておらず、国家機密が具体的に何を指すかは不明としている。（共同）