【北京=奥寺淳】北京の米国大使館は23日、中国政府に対し、五輪期間中にチベット問題で抗議をして拘束された米国人8人を即時に釈放するよう求めた。米大使館は「人権や表現の自由を尊重するよう求めてきたが、中国が五輪を通じて寛容さと開放性を示せなかったことに失望している」との談話を発表した。
8人のチベット支援家のうち6人は19日に拘束され、10日間の拘留となった。21日にも米国人2人とドイツ人、英国人が拘束されていた。米大使館員が22日に米国人8人と面会したが、「虐待などの形跡はなかった」としている。
これまで抗議デモなどで拘束された外国人は、拘束後すぐに国外退去となる例が多かったが、司法手続きをへずに拘留されるのは異例。