【大紀元日本6月18日】豪州政府に難民申請をし、政治庇護を要請した中国の民主活動家が国内に強制送還された後、当局の虐待に耐えられず自殺したという。豪州の難民人権保護団体の関係者がこのほど明らかにした。
情報によると、この中国人の名字は張、名前は明かされていない。1年前に中国に強制送還された後、中国当局から精神的侮辱と虐待を受けたとされ、最後に自殺の道を選んだという。
同団体の関係者は本案を調査し、強制送還後にも張氏と連絡を取り合っていたという。
「ニューサウスウェールズ公民自由委員会」の事務長ブランクス氏は豪州ラジオ放送局の取材で、張氏が中国に強制送還された直後から虐待を受け始めたと説明、その関連の証拠をすでに豪州政府に提出したと述べ、「我々は絶えず政府に嘆願し、彼の救出を訴えた。しかし、関連の政府部門は行動を起こさなかった」と語った。
豪州移民局のアイマンス局長は、この案件を良く知らないとしながら、張氏の関連情報を収集していくと答えた。
張氏は豪州に滞在する10年の間に、豪州政府に対し自身と中国民主団体との関係を説明し続け、国内強制送還されると身の危険があると主張、政治庇護を求め続けていたという。
(翻訳・叶子)
(08/06/18 07:27)
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