中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

健康志向スポーツジム活況 北京、富裕層拡大が後押し

2008年8月23日 06時11分

 北京市内にあるスポーツジムのヨガ教室(共同)

写真

 五輪開催中の北京で、住民の健康意識が向上し、スポーツジムが活況に沸いている。7年前からジムのトレーナーをしている付強さん(27)は「中国人の間で健康維持のためにお金を使う習慣が根付き始めた。五輪の最大の成果だ」といかつい顔をほころばせた。

 北京市東部の高層マンションが立ち並ぶ地区。スポーツジム「四季健身」は地下1、2階にヨガ教室、25メートルプール、マシン室、サウナを備えている。毎日800メートル泳ぐという章英さん(65)は「今年から通い始めた。五輪がきっかけ」と笑う。

 付さんによると、北京でジムが流行し始めたのは、五輪誘致決定の翌年の2002年ごろ。当初は数店舗だったのが、昨年までに約300店舗になった。今後も増加傾向が続く見通しだ。

 四季健身の会員約2000人はホワイトカラーが中心。年会費4300元(約7万円)は、都市住民の平均月収の約4カ月分に相当するが、「彼らには高くはない」(付さん)。富裕層拡大がジム流行を支えている。

 キャリアウーマンをやめてヨガ教室の先生になった王宏さん(37)は「健康を生活の一部にする喜びを多くの人に知ってもらいたい」と話した。(北京、共同)

 

この記事を印刷する

広告