8月23日のながさきニュース
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長崎新聞
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離島・へき地医療充実を 長崎で「予防・在宅医療」フォーラム

| 離島、へき地と医療機関を結ぶ在宅医療システムの開発について報告したフォーラム=長崎大医学部 |
文部科学省の都市エリア産学官連携促進事業(発展型)として、本県が取り組む「非侵襲センシング技術を活用した人に優しい予防・在宅医療システムの開発」のキックオフ・フォーラムが二十一日、長崎市坂本一丁目の長崎大医学部であり、離島、へき地医療の充実に向けた事業計画について報告した。
本年度からの三カ年事業。県産業振興財団が事業委託を受け、県工業技術センターや長崎大、長崎総科大、県内外の企業などが参加。健康機器で測定した情報を携帯電話などで医療機関に伝え、適切な処理につなげるシステムの確立を目指す。
二〇〇三年から取り組んだ同事業(一般型)での基礎研究を経て、新たに事業採択を受けた。フォーラムには約百二十人が出席。長崎大の齋藤寛学長は「長崎に新しい産業を生み出したい」とあいさつした。
健康器具として▽肺の異常音を検知する肺音計▽光で血糖値を測定する光学的侵襲型血糖値計▽排尿を超音波で予測するセンサー−を開発。さらにその測定値をデータ化、携帯電話などで医療機関に送信し、疾病の予防、治療に活用する。商品化が可能な段階まで研究を進める。
事業三年目の計画として、五島市住民を対象にモデル事業を実施。各地の病院や国立長崎医療センター、長崎大医学部・歯学部付属病院などとのネットワークを通じ、在宅医療システムを構築する。同財団の小山純事業総括、同大の小路武彦副学長らが研究目標を報告。「高齢化、医師不足が課題。離島、へき地と病院を結ぶ長崎方式のシステムを開発したい」と述べた。
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