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【静岡】

衛星携帯電話で医師の連絡体制確立 県防災ヘリ内で特定医療可能に

2008年8月23日

 県は、県防災ヘリ「オレンジアロー」機内での救急救命士による薬剤投与など特定の医療行為が可能になった、と発表した。山岳地帯や海上でも通話可能な衛星携帯電話が配備されたことと、県と聖隷三方原病院(浜松市北区)が7月に覚書を締結し、医師からの指示連絡体制を確立したためだ。 (諏訪慧)

 救急救命士が患者に対し、器具を使った気道確保や点滴のための静脈路確保を施すには、医師の指示に従う必要がある。これまでは、普通の携帯電話が通じない山岳地帯などでは連絡手段がなく、指示を仰ぐ体制もなかった。

 オレンジアローの出動は2007年度に61回あった。このうち消火や調査を除く救急・救助活動が50回で8割を占める。同局は「ヘリに搭乗する救急救命士が対応することで、遭難者らの救命につながる」と期待を寄せている。

 

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