WordPress 2.5 RC1 のインストール

世界的にもお馴染みとなったサーバーインストール型ブログソフト「WordPress」の最新テストバージョン2.5 RC1が本日リリースされました。さすがにリリース候補を本番環境に入れるのはおっかないから、Labサイトを作って試してみるよ(本当はローカルでやるのが一番好いんだろうけど)。今回は SSH 接続でSVNを使い、CORE SERVERにインストールしたよ。その過程を簡単に追ってみるけど、このやり方は開発版のインストールだったら大体対応できると思う。

準備

まずは運用するURLを決めよう。筆者の場合はここ、「http://lab.chickenheart.jp/wp/」になるね。CORE SERVERのドメインウェブの設定とかもいじってあるよ。この辺は環境に合わせて適当に。

CORE SERVER のデータベース設定つぎにデータベースを作ろう。WordPressの場合はMySQLで決まりだね。CORE SERVERの管理メニューから「データベース」画面を開き、「MySQLの追加・編集」から項目を設定。「DB/ユーザー名」は適当に、「パスワード」はFTPパスワードの前から8文字という初期設定をそのまま利用したよ。「文字コード」は必ず「UNICODE」を選ばなければいけないよ。メモは今回使うURLを入れておいた。ここは文字コードにさえ注意すれば好いね。

最後は、これからSSHでサーバーに接続するための下準備をしよう。SSHとはセキュアな状態でネットワーク越しにコンピュータと通信するためのプロトコルで、今回のケースでは契約したCORE SERVERのLinuxサーバーと接続し、Shellというコマンドライン環境を用いてサーバーを操作するんだ。今回はShellとしてbashを使っているよ(rbash の場合はchshコマンドでbashに変えると好い)。さて、SSHで接続する前段階としてはCORE SERVERの管理メニュー「ホスト情報登録」から「SSH登録」ボタンを押すことと、ターミナルエミュレータというSSH接続のためのアプリケーションを起動すること。ターミナルエミュレータはMac OS Xであれば最初から備わっている「ターミナル」アプリケーションで十分だけど、Windowsの場合は別途インストールする必要があるね。筆者は「Poderosa」を使用しているけど、これは別に使い易ければ何でも。  

SVNからのチェックアウト

SSH 接続でディレクトリ作成まずターミナルエミュレータからサーバーに接続しよう(この方法は各自で)。次にいくつかのコマンドを打っていこう。bash の場合、最初は「cd」コマンド。これはディレクトリを指定し、そこに移動するためのコマンドだね。半角スペースを入れた後に移動先のパスを入力、Enter。

cd pubic_html/lab.chickenheart.jp/

筆者の場合は、トップディレクトリから「public_html」ディレクトリ以下にある、運用しているドメイン名のディレクトリへ。これはCORE SERVERの仕様。そしてWordPressをインストールするディレクトリを作るため、「mkdir」コマンドを使おう。mkdirに続けて作成したいディレクトリの名前を入力、Enter。

mkdir wp

再び cdコマンドで、今作ったディレクトリに移動。

cd wp

ここからがSVNの出番。SVNとはSubversionというバージョン管理システムで、これからやろうとしているのはWordPressの大元が置いてあるSVNのサーバーから自分で使うサーバーにコピーを作ること。この作業をチェックアウトとか言ったりする。ちなみに、これはCORE SERVERのようにSVNがあらかじめ使えるようになっているサーバーにしか使えない。今回は安定版ではなく開発版なので、以下のようにコマンドを。

svn co http://svn.automattic.com/wordpress/trunk/ .

「svn」はSVNというプログラムを使う、という意味。「co」はチェックアウトの略。そしてその次のURLはコピーをとるプログラムのURL。一番最後のピリオドは最重要で、現在のディレクトリにチェックアウトするということ。これがないと新たに「trunk」というディレクトリが作成されて、その中にチェックアウトされることになってしまうよ。筆者も時々忘れて、というかさっき実際に付け忘れて、コマンドライン環境でディレクトリをいじるという面倒な作業をしたよ。

初期設定

さて、ここまでくるとあとは少しだね。wpディレクトリのパーミッションを「757」にしよう(ここは各自調べて、インストールが終わったら元に戻しておこうね)。これはFTPソフトとかでやった方がわかりやすいよ。そうしたらWordPressをインストールしたURLにブラウザでアクセス。いろいろと英語が出てくるけど、そんなに難しいことは書いてないよ。「Create a Configuration File」、「Let’s go!」を順にクリック。WordPress インストール時のデータベース設定データベースの設定画面になるから、「Database Name」と「User Name」に冒頭で設定した「DB/ユーザー名」を、「Password」にはそのままデータベースの「パスワード」を。残りはとりあえずそのまま「Submit」。データベースに無事接続できたら「Run the install」。WordPress インストール時の設定次の画面で「Blog Title」にブログのタイトル、「Your E-mail」に自分のメールアドレスを設定。そして「Install WordPress」をクリック。そうしたら、自分のユーザー名として「admin」とWordPressが適当に生成するパスワードが表示されるよ。同じものはさっき設定したメールアドレスにも送られてくるけど、一応メモを取っておくと好いかも。WordPress のダッシュボード「Login」をクリックしてログイン画面に移行したら、ユーザー名とパスワードを入力してダッシュボードこと管理画面へ。

日本語化

これでひとまずインストールはできたんだけど、画面が全部英語だね。インストール中はまあ好いけど、管理画面まで英語はちょっと厳しい。そんなあなたは、以下のアドレスへ。

http://svn.automattic.com/wordpress-i18n/ja/trunk/messages/

ここに「ja.po」と「ja.mo」っていうファイルが置いてあるよ。これをダウンロードして、FTPか何かで「wp/wp-content/」に「languages」っていうディレクトリを作って、そこに転送しよう。そして「wp/config.php」っていうファイルの中に

define ('WPLANG', '');

こういう風に書いてあるところがあるから、それを

define ('WPLANG', 'ja');

に書き換えよう。WordPress の日本語化されたダッシュボードこれだけでもうダッシュボードが日本語化されたはずだよ。

さあ、ここまでで初期設定は終わったよ。あとはパーマリンクの設定とかして、快適なリリース候補テストライフを送ろう。

追記

WordPress RC2 へのアップデート
 

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One Response to “WordPress 2.5 RC1 のインストール”

  1. Chicken Heart Lab - WordPress » Blog Archive » WordPress RC2 へのアップデート Says:

    [...] WordPress RC1 をインストールしましたが、この度 WordPress RC2 [...]

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