岡山湯郷ベルの福元美穂、宮間あや両選手の活躍が目に焼き付いた。テレビに大きく映るたびに応援に力が入った。
北京五輪のサッカー女子・なでしこジャパンは悲願のメダルに手が届かなかった。初めて四強に進出したのに、昨夜の三位決定戦でドイツに敗れた。体格、体力に勝る相手チームをうち破れず、世界の壁は厚かった。
それでも、なでしこのゲームが記憶に残るのは、最後まであきらめない闘志をみせてくれたからだ。勝ちに行く執念がテレビ画面から伝わってきた。サッカーの面白さが堪能できた。その中心に郷土の福元、宮間両選手がいたのだからすごい。
ゴールキーパーの福元選手は日本の守護神として果敢にボールに飛びつき、宮間選手は豊富な運動量で攻守に活躍した。二人とも五輪出場は初めてだったが、大舞台で存分に力を発揮した。この経験によってさらにたくましく成長すると期待したい。
五輪をばねに、女子サッカー人気が高まるに違いない。福元、宮間選手らのかっこよさにあこがれ、子どもたちがサッカーを始め、底辺が広がれば、サッカー界にとってこんなにうれしいことはあるまい。湯郷ベルもサポーターが増えるだろう。
次回の五輪が楽しみだ。地元としても、応援を盛り上げ、選手とともに四年後を目指そう。