ロシア軍、ゴリから撤退 大統領明言の履行期限【ゴリ(グルジア中部)22日共同=太田清】グルジア・南オセチア自治州情勢で、グルジア中部ゴリに侵攻し、検問所を設置していたロシア軍部隊が22日、同市内から撤退した。またゴリ周辺などからも撤退を始めた。ロシアのメドベージェフ大統領が和平原則に基づきグルジアの侵攻地域からの撤退の完了期限を22日と明言したことを受け、具体的な動きが出てきた形だ。 ゴリを含むシダカルトリ地方の知事らが確認した。ロシア軍の侵攻地域からの撤退は、グルジアとの間で合意した和平原則履行に向けての前進といえる。南オセチア情勢は大きなヤマ場を迎えた。 和平原則はメドベージェフ大統領とグルジアのサーカシビリ大統領が署名。ロシア軍とグルジア軍の戦闘開始前の地域への撤退などを規定している。グルジアや欧米など国際社会はロシア軍の即時撤退を強く求めていた。 ロシア軍は南オセチアの境界を越えたグルジア領内に緩衝地帯に当たる「責任ゾーン」を設け、平和維持軍を残すとしており、撤退が履行されてもグルジア領内からの完全撤退にはならない。
【共同通信】
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