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580億円ハコモノと厚労省“天下り法人”

●建設促進議連には伊吹、谷垣の2閣僚

 総工費580億円、赤字は毎年20億円――。

 ムダなハコモノの“究極形”ともいえる「私のしごと館」(京都)について、茂木行革相が「廃止の方向で検討する」と言い出した。施設を運営する「雇用・能力開発機構」についても「大手術が必要」とブチ上げたが、本当に大丈夫なのか。

 開発機構は厚労官僚にとって有力な天下り先だ。そのため、霞が関関係者は「福田内閣にも火の粉が飛びかねない。どうせできっこない」と鼻先で笑っているのである。天下り問題を追及しているジャーナリストの若林亜紀氏が言う。

「福田自民には独立行政法人への予算投入を推し進めてきた議員が多い。実際、『しごと館』のある『けいはんな学研都市』の建設促進議員連盟には、伊吹財務相と谷垣国交相の2人が名を連ねていました。伊吹大臣は特別委の副委員長、谷垣大臣は連盟の幹事を務めた。彼らが開発利権の盾になって反対する可能性もあります。さらに厚労省の職業能力開発局長として『しごと館』建設の指揮をとった坂本由紀子氏は現在、古賀派に所属する参院議員です」

 そもそも、この機構は橋本政権時代の99年にも一度「廃止」されたが、特殊法人への“看板のスゲ替え”で終わった経緯がある。なにしろ、機構の歴代理事長には旧労働事務次官がゾロゾロ。今なお常勤役員6人中5人が天下り官僚だ。

「名簿に記載されていない“役員待遇”の職員も大勢います。『しごと館』の館長もそのひとりで、天下り役員と同様、出勤は月1回程度で月給80万円の高給をむさぼっていた。機構のデタラメは、450億円で造って8億円で売った『スパウザ小田原』など枚挙にいとまがないが、敷地面積7万3000坪の『職業能力開発総合大学校』もムダの本丸。機構への年間予算6000億円がドブに捨てられています」(若林亜紀氏)

 支持率回復のパフォーマンスではなく、本気でこのデタラメ法人を潰さなければダメだ。

(日刊ゲンダイ2008年8月19日掲載)


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