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FNN(フジテレビ系)

人気ゲームの続編発売でマイクロソフトの「Xbox360」が品薄状態に

任天堂の「Wii」などに押され、日本では低迷していたマイクロソフトの「Xbox360」が、ここへ来て大人気になる異変が起きている。しかし、その裏にはゲーム業界が抱える苦しい事情があった。
好きなゲーム機を東京・お台場で聞くと「Wiiが好きです。リモコンとかで振ったりするのが好きです」、「(Wiiは)実際にやっている感じがする」という意見が聞かれるなど、任天堂の「Wii」が子どもたちに人気となっている。
しかし、東京・秋葉原では「PS3をやってます」、「PS3とか。映像がきれいなところです」という意見が聞かれるなど、大人にはソニーの「PS3」の人気が高く、据え置き型ゲーム機はこの2強が強いと思われていた。
しかし、この夏、勢力図に異変が起きている。
都内にあるさまざまなゲーム機が売られているゲームショップでは、現在「Xbox360」だけが品切れとなっている。
2強に押され、日本ではこれまで低迷していた「Xbox360」が、突如、売り切れになっている。
実は、8月に週間売り上げで、「Xbox360」は「PS3」を逆転した。
公式ウェブサイトにもおわび文が掲載されるなど、マイクロソフトの予測をはるかに超える売れ行きになっている。
そのわけは、8月に発売されたゲームソフト、バンダイナムコゲームスのロールプレーイングゲーム「テイルズ オブ ヴェスペリア」。
メッセサンオー本店の金 寿彦店長は「現在は、本体は品切れなんですよ。先にソフトを買っておいて、あとから本体を購入するという人もたくさんいる」と話した。
本体がまだないのに、ソフトだけ買うファンまでいるという。
ところが、この「Xbox360」の大ヒットの背景には、ゲーム業界のある裏事情があるという。
街の人は「続編ばっかりが多くなって、もう少し新しいソフトを開発してほしい」と話した。
実は、ゲーム業界は2008年上半期の売り上げトップ10のうち、7作が大ヒットゲームの続編と、続編頼みとなっている。
「テイルズ オブ ヴェスペリア」もシリーズ10作目で、「PS2」に代わり、今回初めて「Xbox360」でソフトを発売したため、ファンが新たにハードを購入しなければならない事態になった。
街の人は「(続編ゲームで困ったことは?)PSだったんですけど、次に出るのがWiiのソフトになっちゃって、Wii持ってないので...」、「(どんなソフトが欲しい?)みんなが楽しくできるような、シンプルにしてほしいですね」と話した。

[22日20時2分更新]

Fuji News Network.


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