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日本人も参考にすべきは中国人の割り切り

「恐ろしいものです。北京オリンピックをきっかけに、ごく自然にわきあがる中国民衆の反日感情の激しさをいたる所で目にしました。中国人の本音を知るいい機会になったなというのが正直な実感です」

これほど不愉快なオリンピックが過去にあっただろうか。

それでも日本は中国を無視して生きていけない。日本にとっていまや世界最大の貿易相手国は中国だ。いくら嫌だと言っても中国産品なしにもはや日本の「食」は成り立たない。しかも21世紀前半に、中国は経済規模で米国を抜き世界一になるといわれている。この厄介な隣国に対して日本人はどのようにセルフコントロールしていけばいいのか。

皮肉をいうようだが、参考になるのはほかならぬ中国人だ。彼らは日本人が大嫌いである。だが中国人は「日本製品」は大好きだ。品質がいいからにほかならない。この合理性、この割り切り。日本人もおおいに参考すべきであろう。

財部 誠一(たからべ・せいいち)

1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。金融、経済誌に多く寄稿し、気鋭のジャーナリストとして活躍。テレビ朝日系の『サンデープロジェクト』、BS日テレ『財部ビジネス研究所』などに出演。

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