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県立中央病院の医師削減計画:金大・金沢医大が猛反発、公開質問状 /石川

 ◇「地域医療からの撤退」

 県立中央病院(金沢市)に医師を送る金沢大病院皮膚科と金沢医科大形成外科が、同病院が提示する医師削減計画に猛反発している。これまで「地域医療からの撤退。にわかに受け入れられない」とする公開質問状を山田哲司院長あてに提出。21日には関係者が記者会見し、疑問と不満をあらわにした。

 会見した竹原和彦・金沢大教授と川上重彦・金沢医科大教授によると、山田院長は20日までに両大を訪問。両大が20年以上送ってきた皮膚科2人、形成外科2人の医師を「経営改善」のため各1人に削減し、救急部門などに重点化する方針を示した。

 両教授は連名の質問状で▽県民のコンセンサスは▽災害時の外傷・熱傷の救急に対応できるのか▽臨床教育の責務の放棄では--などとただし、27日までの回答を求めた。

 県立中央病院の累積赤字は今年3月末現在、約75億円。自治体病院は国の指針に伴い、経営効率化を迫られる現状がある。竹原教授は「県立中央病院は開業医で診られない患者が来る地域医療の要。経営か、医療の質か。議論を尽くすべきだ」と話した。【野上哲】

毎日新聞 2008年8月22日 地方版

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