西日本新聞

県内の犬猫の殺処分 全国最多 「大切なペット守って」 NPO法人 「迷子札」の普及へ

2008年8月22日 01:18 カテゴリー:九州・山口 > 福岡

 犬猫の殺処分数が全国でワースト1の、県内のペット事情を改善しようと、特定非営利活動法人(NPO法人)「ペット情報局ふくおか」(大野城市、森顕(もりけん)理事長)が、ペットの首輪などに付ける「迷子札」の普及に取り組んでいる。23日には久留米市で迷子札を無料でつくるイベントを開催。愛犬家、愛猫家の参加を呼び掛けている。

 県によると、2006年度に県内の保健所などに持ち込まれ、殺処分された犬猫は計1万8683頭で全国最多。飼い犬は狂犬病予防法で登録鑑札の表示が義務付けられるが、飼い主不明で保護されたペットの多くは鑑札がなくそのまま処分されることが多い。

 久留米市でも今年4‐6月だけで犬60頭、猫281頭が保健所に持ち込まれるなどし、9割が処分されたという。

 「情報局」はこうした事態を少しでも減らそうと、1年かけて民間事業者と共同でQRコード付きの迷子札を考案した。迷子札に書かれた登録番号を「情報局」に照会すれば飼い主が判明するほか、QRコードを使えば携帯電話でペットの名前や散歩コースなど飼育環境を載せたサイトにアクセスできるという。

 森理事長は「迷子札は大切なペットを守る一助になります」と飼い犬や、鑑札制度のない飼い猫に迷子札を付けるよう勧めている。

=2008/08/22付 西日本新聞朝刊=

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