潜在看護師掘り起こし 県立病院、確保へ全力
県立病院の看護師不足解消に向け県病院事業局は、看護師資格を持ち医療現場から離れている「潜在的看護師」の掘り起こしに乗り出している。七月から民間求人誌に求人広告を掲載したほか、ラジオで県立病院の現状を紹介する。また、大型スーパーなどで看護師再就職相談会イベントを開催する。いずれも県立病院では初の試みで、年度途中の看護師の休職や退職に対応する。
県立病院の看護師は七月一日現在、計九十五人不足している。
同事業局は、今年から看護師新採用の年齢制限を撤廃、看護師確保に取り組んでいる。知念清局長は「お役所仕事≠フ範疇を超え、真剣に看護師確保に取り組む県立病院の姿勢をPRしていきたい」と意気込む。
民間求人誌「アグレ」に九月末まで看護師募集の求人広告を掲載するほか、今月二十二日には「ナースのお仕事再発見」と題した看護師再就職相談会を、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイスで開催。現場医師や看護師によるトークライブのほか、再就職相談コーナー、県立病院の看護師の仕事を映像で紹介する。
知念局長は「多くの県民に県立病院の役割や看護師の仕事について理解を深めてほしい」と呼び掛けた。