福岡

　福岡市立こども病院の患者・家族らでつくる団体が２１日、同病院の人工島移転の是非を問う住民投票条例制定を求める直接請求をするため「請求代表者証明書交付申請」を市に提出した。交付予定の２８日から１カ月かけて署名を集める。

　交付申請をしたのは、患者・家族の西頭京子さん、佐野寿子さん、市民団体「博多湾会議」の荒木龍昇代表ら１４人。佐野さんは署名活動で「人工島では子供の命が危うくなると不安を抱えている親がたくさんいることを伝えたい」と話した。佐野さんらによると、実際に署名を集める受任者は現在約５００人いるが、３０００人程度に増やして有権者の５０分の１以上の３万人を目標に集めるという。

　また、吉田宏市長が早ければ９月議会に土地取得議案を提出する考えを示していることについて患者・家族らはこの日、「説明責任を果たしていない」として議案を提出しないよう市長あてに申し入れた。川口浩議長にも議案審議を凍結し議決しないよう求めた。【早田利信】

〔福岡都市圏版〕