全国たばこ販売協同組合連合会(東京都港区)が、自粛してきた自動販売機でのたばこの深夜販売(午後11時~午前5時)を今月解禁したことについて、日本小児科学会などは、同連合会と厚生労働省など関係省庁に対し、自主規制継続を求める要請書を提出した。
同連合会は96年から未成年の喫煙防止のため深夜販売を自粛してきたが、7月に成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の運用が全国で始まったのを機に解禁を決めた。
子どもをタバコの害から守る合同委員会の原田正平医師は「深夜販売の解禁は、何らかの方法でタスポを手に入れた未成年にとって、最も買いやすい状況を作り出すことになる」と話す。【柴田真理子】
毎日新聞 2008年8月22日 東京朝刊