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医療事故:胎児に羊水を誤注入 子宮にすべき一部を--八戸市立市民病院 /青森

 八戸市立市民病院(三浦一章院長)は21日、産科で胎児に誤って人工羊水を注入する医療事故があったと発表した。母子とも事故の後遺症はないという。

 病院によると、妊娠40週だった母親は06年4月17日、羊水が足りないとして別の産科病院から市民病院に緊急入院。産科医3人は人工羊水300ミリリットルを補充する処置をした。しかし、子宮に注入すべき人工羊水の一部が胎児の胸部にも入り、異常に気づいた医師が即座に帝王切開をし、出産後に子供の胸から水を抜く処置をした。

 事故当時、処置をした医師は超音波モニターなどを使い、羊水を入れる針が子宮内の適切な位置にあることを確認したが、その後、何らかの理由で針が胎児に刺さったという。 院内の医療事故対策委員会は「処置の手順や方法に誤りはなく、想定できないリスクだった」と結論づけたが、病院はその後、同様の事故が起こり得るとして羊水補充の処置はしていないという。

 病院側は事故直後に家族に謝罪し、後遺症の発症などについて経過を観察しながら示談を進め、今年に入り損害賠償をすることで合意したという。賠償額は家族が非公表を希望しているという。【喜浦遊】

毎日新聞 2008年8月22日 地方版

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